インターネットあっちこっち

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2016年夏、台風の影に怯えつつ青ヶ島に行ってきたの記(その5)~橘丸で竹芝に帰る

台風5号の隙を突いて、ここ数年、たびたびネット(あるいははてなブックマーク)で話題になる「青ヶ島」に行ってきた旅行記その5です
hms-ulysses.hatenablog.com
の続きとなっております。
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八丈島、底土港に入港中の東海汽船「橘丸」。この時、既に台風5号は本州北部沖に抜けていたんですが、や奥の岩場に打ち寄せる波でまだまだうねりが収まってないことがわかります。
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桟橋の反対側の底土海水浴場。遊泳禁止になっているのか、散歩している人の姿しか見えません。
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着桟のためにぐるぐる回頭中の「橘丸」。


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このような護岸工事をやっているそうです*1。ちなみに「神湊港」とは底土港の別名。
八丈島も火山島、大きな川がなく、青ヶ島ほどではありませんが港湾適地が少ないため、港湾の整備には大掛かりな工事が必要になります。底土海水浴場も砂をよそから運んできて人工的に造成したものだそうです。
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乗船して自分のスペースを探します。今回は2等船室。僕に割り当てられたのは8人相部屋の部屋で、一人あたり1畳半くらいのスペースがあります。グループで旅行するときは、自席で話がしやすい分、完全に「寝台」スタイルの特2等船室よりいいかも。横になったとき隣の人と顔を突き合わせる必要が無いように、頭のところに小さな間仕切りが立っているのは近年流行りつつあるスタイル。窓はダミーなのですが船旅の気分を盛り上げます。
https://www.instagram.com/p/BI3lEeRjreA/
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海から見る八丈富士もステキです。
本を読んだり、酒を飲んだり、ぼんやり海を見て3時間。
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三宅島・伊ヶ谷港に入港です。こちらは少し波が低いみたいで桟橋の奥の方の海で泳いでいる人の姿が見えました。
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島の人と乗船客が紙テープを握ってのお別れセレモニー。里帰りしていた島出身者が再び島を出るのか、はたまた仲良くなった宿のお客さんでしょうか。
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雄山の山容。成層火山らしいきれいな山体で、度々島の人々の生活を脅かしているようには見えません。当たり前ですが、こうやって見ると、どの島もそれぞれ個性的で味わいがあります。
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記念にと思って船内レストランでお昼ごはん。「橘丸オムライス」を頂きます。
普通の食堂のオムライスですけれども、海を見ながらのご飯は気分が違います。
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三宅島からざっと2時間、大島の島影が大きくなってきます。
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このあいだ大島に行った時*2と同じ岡田港
に入港。奥には「橘丸」と同じ東海汽船所属のジェット船「セブンアイランド虹」が停泊しているのが見えます。
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セブンアイランド虹」は「橘丸」が乗降・荷役作業中に出港。持ち前の韋駄天ぶりであっという間に小さくなっていきます。
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「橘丸」がゆっくりと桟橋を離れている間に、
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今度はジェット船「セブンアイランド大漁」が入港してきます。高速船、さすが東海汽船のドル箱航路。
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「橘丸」に追いつきつつある「セブンアイランド大漁」。「橘丸」も決して遅い船ではないのですが、ジェット船はその倍以上の速力が出る特別な高速船です。
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西の方に目をやると、日本郵船の豪華客船「飛鳥II」とまた別のジェット船が航行しているのが見えます。「セブンアイランド友」です。
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並走する「セブンアイランド大漁」(手前)と「セブンアイランド友」。外洋で2隻が並んでいるの、結構珍しい光景だと思います。
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このあたりから航路のいわば「幹線」に近づいてくるのか、行き合う船が増えてきます。日本郵船コンテナの「IWASHIRO」(左)と商船三井の自動車運搬船「SWIFT ACE」。でも海の中はまだ外洋と同じなのか
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こんな感じです、ぶれてて小さいですけど……。NHKの『ダーウィンが来た』で見事なトビウオ回がありましたが、あれだけの素材をきちんと取るの腕も機材も一流のプロなんだなと思い知らされます。
三崎口から品川までが京急の特別快速で1時間10分ですから、だいたい電車の3倍位かけて航行することになります。理由は簡単、
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このように船が多く航行する航路のため、速度制限がかけられているわけです。ちなみにジェット船は小型のためこの規制を受けないルートを通るいわば「裏技」を使って、東京湾内を高速で航行しています。
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浦賀水道航路を南航する巡視船「いしかり」。「いしかり」は釧路に配備されている船なので、任務の都合上、一時的に東京湾に来ているか、あるいは建造所である日立造船の鶴見工場で整備を受けての試験中とか帰りなのでしょう。左に見えるタワーは浦賀水道航路を行き来する船舶を管制する東京湾海上交通センター*3の施設。
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日の沈んだころ富津沖の第二海堡*4を通過し
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羽田沖に達する頃にはすっかり夜に。
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盛り上がっているふうの東京湾納涼船とすれ違って小一時間。
https://www.instagram.com/p/BI4vIxrDw8N/
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十一屋酒店でかった青ヶ島マグネット、港を作るのにも一苦労な青ヶ島の様子を思い出すよすがにちょうどよいです……*5

旅のまとめとして

*1:ターミナル内の模型

*2:離島の小さな動物園、大島公園動物園に弾丸ツアーしてきた - インターネットあっちこっち

*3:通称:東京マーチス

*4:元要塞、現在では海上災害防止センターが消防訓練場として使用

*5:手前のなだらかなところが集落部カルデラ手前側・写真の真ん中あたりで薄い緑に光っているのが大里神社のある地点、そのすぐ横が島の最高所「大凸部(おおとんぶ)」、右奥の外側が三宝港といったあんばい