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おじさんが、水族館や動物園に行ったり、そのへんでお酒を飲むブログです

「東北の海」が身近になる、「仙台うみの杜水族館」その2


の続きです。ふむふむと水槽見て回っていたら、館内放送で総合生き物ショーの"STADIUM LIVE THE GROOVE"の案内があったため、なにはともあれショーが開催される「うみの杜スタジアム」へ。イルカ含めた海獣たちにどういうショーをさせるかというのは各水族館のコンセプトがダイレクトに現れるところなんですよね。

鳥まで飛ぶイルカショー

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1000人超え収容のスタジアムですが陣取り始めたときはまだ数百人が待機といった情勢。
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ショーが始まりイルカたちがジャンプを見せるのですが、
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その時芸を披露しないイルカたちはサイドプールに引っ込んでおくというちょっと面白い展示の仕方。
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そしてなんと言ってもこういう人獣一体のパフォーマンスは見入っちゃいますよねえ。
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イルカショーの是非っていうのは当然論じられるべき課題ですが、人間側の期待をあえてどう裏切るか、みたいなことが考えられているのであれば、必要なことなんじゃないかと思っています。
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こちらはマリンピア松島水族館から移籍のご長寿組によるパフォーマンス。
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ルリイロコンゴウインコの紹介(特に何かはしなかったような)。
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花鳥園なんかでもショーで使われているハリスホークも登場。トレーニング手法が国内で確立されているんだろうなあ。
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こういう、観客の視線を方々に分散させるショーは極めて現代的だと思いました。

スタジアムバックヤードツアーで聞けた色々なお話

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ショーのあとは入館直後に申し込んでいた「スタジアムバックヤードツアー」へ。うみの杜水族館、様々な魅力的なオプショナルツアーがあるんですが、旅程の関係でこちらのみお邪魔することにしました。バックヤードに繋がる扉、スタジアムの定員が書いてあります。この回で同行となったのは小さいお嬢さんを連れた若いお母さんで、どうもこちらの水族館常連組という感じでした。
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入念な靴の消毒を経て最初に入った部屋にいたのがルリイロコンゴウインコ。大好きな鳥のひとつなんですが、それはともかく、ショーを見ながら、というか、バードショーを見る度に疑問だったことを訊いてみました。
ゆりしーず「ショーであれだけ飛んでいるということは初列風切羽のカットとかしていないと思うのですが、逃げたりしないんですか?」
飼育員さん「いや、逃げることありますよ、ハリスホークもインコも逃げます」
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という流れで見せもらったのがこの追跡機。これを付けておいて、鳥が逃げてしまった場合、電波強度によるBeep音の差異を頼りに車で探しにいくんだとか。なお、ちゃんとメモしていないのでうろ覚えなのですが、逃げてしまってもハリスホークは比較的近くにとどまり、インコは遠くまで飛んでいってしまうそうです。多分縄張り意識の差なんだと思う。いざ見つけると、ハリスホークには肉を見せ近寄ってきたところを、インコは名前を読んで近寄ってきたところを捕まえるとのことでこの辺も種の差が大きいなあと思いました。
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次いでアシカの部屋へ。アシカの飼育舎の裏側始めてみましたが、こちらはそれほど広くなくて、各個体が1室ごとに飼われていたのが印象的でした。ここで飼育されているのは計4頭のカリフォルニアアシカ。写真でもちらと見えているとおり、それぞれの飼育室のところに簡単なプロフィールが貼ってあります。
飼育員さん「アシカたちのプロフィール見てなにか気がつくことありません?」
と言われるも、生体の個体自体にはあまり関心のないゆりしーずは困ってしまったのですが、落ち着いて考えてみると、アシカのみんな、誕生日が梅雨時期前後に固まっているんですよね。
ゆりしーず「ひょっとして、繁殖時期が春先~初夏ということですか?」
飼育員さん「そうなんですよ、さすがですね*1。国内の館園だと、南から北へちょっとずつ季節がずれるんですよ」
と教わりました。今まであまり飼育動物の誕生や死去、他の館園への移出入に興味なかったのですが、繁殖時期を覚える手がかりとしてもうちょっと興味払ってもいいのかなと思った次第。
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このあとはアシカとの握手タイム&写真撮影タイム。よくある館付きの係の人が撮影して「気に入ったら買ってくださいね」ってやるやつです。おじさんが一人アシカと握手してる写真買ってもなと思って遠慮しましたが、売らんかなの押し付けがましさはなくて、好感が持てました。
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ふたたびスタジアムに戻ると今度はイルカの見学。
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レーニングの成果でお腹を見せながらぷかーと浮いてくれるバンドウイルカ/ハンドウイルカのリンクくん。名前の由来はもちろんお腹の白いリングです。
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FGOのイベントでも話題になりましたがやっぱイルカの口の中怖ええよ。
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ショーのスタジアムから見える外の風景。非常にのんびりした郊外という感じですが、震災のときにはここまで津波来てるんですよね……
イルカ見たあと、これにて解散という流れだったのですが、案内してくれた飼育員さんがなにか聞きたいことあったら言ってくださいねと非常にフランクに話してくれたので、ゆりしーずがいつどこの水族館に行っても気になっている「こちらの水族館は海水どこから導水しているんですか」というやつを訊いてみました。すると「塩釜港沖で汲んだ海水をタンクローリーで日に10回くらい運んできています」とのこと。「目の前の仙台港の海水ってやっぱり水質的に使えないんですかね?」と聞き返すと、「水質的には問題なくて、パイプラインみたいなものを引くことは可能なんですが、うちは震災後に作られた水族館なので、そういう施設を作るといざという時に問題が起きるのではないかということに成りまして」というようなことをおっしゃってました。総水量約3000tに対して1日100t前後というと*2、個人の水槽の水換えから考えれば結構している方かもしれないな、という印象かなー。
なおこのツアーを担当してくれた飼育員さん、名古屋港水族館から転職してきたそうで、「名古屋港の水は水族館に使えませんね、重金属等の問題で、無脊椎動物が生きていけません」などといった興味深い話まで教えてくれました。
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こちらがタンクローリーが海水を運び込むタンク。


なお塩釜にも行きました


「廻鮮寿司 塩釜港」、名にし負う回転寿司と思いましたです。

*1:みたいなことを言われました。平日にソロで水族館来てバックヤードツアー申し込んでいるので相当な水族館好きと思われていた模様

*2:https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieiej/36/5/36_329/_pdf