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おじさんが、水族館や動物園に行ったり、そのへんでお酒を飲むブログです

離島の小さな動物園、大島公園動物園に弾丸ツアーしてきた

ということで、東海汽船のジェット船日帰りに大島ツアーに参加して、2016年の初春に大島公園動物園に行ってきました。

竹芝桟橋でジェット船「セブンアイランド虹」に搭乗。


久里浜経由、ざっくり2時間で大島に到着。この日の入港地は岡田港でした。岡田港周辺はあまり平地もなく鄙びた漁港という感じ。
ここからツアーバスで大島公園に向かいます。ツアーの趣旨的には大島公園の植物園(特につばき園)の観光に行くわけですが、僕の目的地は当然、動物園の方。何せツアーですから1ヶ所の観光の時間が45分くらいしかないため、駐車場から小走りに入口に向かいます。とちゅう、野生のタイワンリスがシャシャって目の前を横切って、ちょっと驚かされたりしつつ


https://www.instagram.com/p/BDFIbatLeWv/
管見の限り日本の動物園でいわゆる「離島」*1にある唯一の園です。
入園*2後、まず右手に見えるバードケージへ。「国内最大級のウォークインバードケージ」と謳うだけあって立派なものです。
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パルマワラビーとカピバラが一緒に入れられていて、なんだろう、「混合展示」というよりは喧嘩しない生き物を集めて見やすいところで飼育してるみたいな感じ。

広い。

ツバキの下でクジャクとハワイガンが休んでるの、非常に大島らしい光景だと思いました。

あと特に説明なくウサギがいたりした。
バードケージを抜けると「日本の鳥」エリアで、ここのケージは一般的な鳥類用のなんですが

どのケージにもこんなふうにツバキが植えてあってこれもまた「大島!」という主張なのかしら。
ここでひときわ目立っていた鳥はチョウゲンボウで、ケージいっぱいに飛び回っては天井やら側面にがばって張り付いてて
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大変あられもない。

あとこいつコジュケイのケージにいたんだけれど、コジュケイってこんな色だっけ……(普通の色のコジュケイもいました)。

↑海ではなかなか近寄って見れなかったオジロワシ
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檻の中にいれば瞬膜見えるくらいまで寄れる。
次いでハワイガンとインコのウォークインケージをというところに入ったんですが我が物顔に飛び回ったり水浴びしていたのはダリっぽいヒゲで有名なインカアジサシでした。
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バシャバシャバシャ……。


https://www.instagram.com/p/BDFLNwSLeaG/
景色はいいんですが、フタコブラクダ、首投げ出して完全にやる気なくなってました。このカットだと写ってませんが、写真の左端の遠くのほうが房総半島の南端にあたります。
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低い目線からだとこう。
同じタイミングでフタコブラクダ見てた男子大学生と思しき一団が「でかくない?ヤバくない?」「砂漠の方だとこれ乗るんでしょ?ヤバくない?」ってずっとヤバイヤバイ言ってた。
でかいといえばエミューもでかいし


キョンはびっくりするほど小さい。普通のイヌくらいのサイズ感。
ちなみにキョンといえば『がきデカ』の「八丈島のきょん!」というフレーズ(ギャグ?)が有名ですが、実際にキョンが野生化して住み着いちゃってるのが大島で、もともと八丈島にはキョンはいなかったものの、現在は八丈島の植物園でキョンが飼育されてます。
次はゾウガメエリア。ゾウガメたち冬季は温室内で飼育されています。
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アルダブラゾウガメとケヅメリクガメ。
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空中のアミアミのところにいるのはフタユビナマケモノですね。
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もっしゃもっしゃ。
温室内、空いたスペースで他にミツオビアルマジロとかハコガメとかオオハシとか飼われていてなかなか見応えがあります。
「なかよし広場・なかよし牧場」にはウサギやモルモットといったふれあい担当の動物のほか、こんな面々も。


ぐるっと階段を降りてカモシカ舎へ。
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目、目が怖いよう。
そしてラスト「サル島」エリア。
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全景。もともとの溶岩の地形を活かした放飼場でワオキツネザルバーバリーシープが思い思いに過ごしています。バーバリーシープ、ちょっといる場所が偏ってますが……。
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放飼場の脇にあるワオキツネザルの飼育舎。あんまり人がいないからか、僕が近寄るとこっちに興味示してくれます。舌とか出ててカワイイ!
サル島の放飼場もっと見ていろいろアップの写真とかも撮りたかったんですがこの辺で時間切れ。バスに戻らなければならなりません。
や~でも全部見れたからいいかーと思ってこの日は満足して帰ったんですが、後で公式サイトあらためて見てみると、インフォメーションセンター内でカラスヘビとかオカダトカゲといった伊豆諸島の生き物たちが飼われていることを知ってまた行きたい気持ちがわいてきております。

大島公園動物園、人がいなくて色々な角度からじっくり生き物たちを見ることができるのがとても良かった。また、宝くじからの助成でかなりのケージが新しく、生き物たちが過ごしやすく、訪問者からは見やすい感じに作られているのもいいですね。難しいのはやはり大島にあって、本土―大島間の交通が距離の割にコストがかかるのと、島内の交通も、バスの本数が少ない点かな。動物園が好きな人とか写真撮るの好きな人はツアー内の45分だとギリギリで、本当は1時間半くらいいると余裕ができるかと思います。

*1:離島振興法で指定されている島

*2:無料です