花と鳥の涅槃、掛川花鳥園に行ってきた
エントリの日付からすると旧聞に属しますが2016年の春先にインターネットの人たちとワイワイと掛川花鳥園に行ってきたのでその際の感想と写真などブログに書き綴ります。
レンタカーを借りて集合場所のターミナル駅から東名高速を一路ひた走ります。最初の休憩は足柄SA。この時の足柄SA、めっちゃエヴァンゲリオン推しでしたね……
国交省とはちゃめちゃに揉めそう @ 東名 下り 足柄SA https://t.co/TZ4Ykm0w3i
— ゆりしーず (@hms_ulysses) April 9, 2016
ケーブルが取れると5分で止まりそうなプリウス @ 東名 下り 足柄SA https://t.co/lNLA5Lsank
— ゆりしーず (@hms_ulysses) April 9, 2016
昼過ぎくらいに掛川に到着。まずは入口付近のフクロウ舎など見ておりました
以前来た時は入り口とかもっとゆるい感じで看板フクロウをまじまじ見れたのですが、今回はだいぶシステマチックな感じになってました。駐車場には大型バスもだいぶつけていて、観光地としての深化を思い知る次第。
ずずいっと温室の中に進んでいきます。
いつ来ても涅槃感ある空間である @ 掛川花鳥園 https://t.co/S4Al6lGEhw
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年4月9日
温室の入り口先に留め置かれている不思議な表情のフクロウ。
カメラ目線で餌を食べるインコ @ 掛川花鳥園 https://t.co/VLPX9RMiEJ
— ゆりしーず (@hms_ulysses) April 9, 2016
そして我々は100円の果物カップでこんなに愛嬌を振りまいてくれるコガネメキシコインコにもう一瞬でめろめろになるわけですよもう。*1
そんな温室の横にいた、どこかシルベスタ・スタローン感のあるカンムリカラカラ。
そうこうしているうちに温室内でショーが始まります。KKE(掛川花鳥園)の「研究員」のおねーさん達によるバードショー。おねーさんたちのイチ押し鳥類の特徴が披露されます。
フクロウ推しの「研究員」によるフクロウのショー。
ペンギン推しの「研究員」はパタパタと歩くペンギンのかわいいところをアピール。
カンムリカラカラも飼育係のお兄さんの足の間を歩くという信頼関係をアピール。
しかしなんといっても見どころはベニコンゴウインコのダイナミックな飛翔だったと思います。
羽根をひるがえしてブレーキ!
この鳥の羽根のみごとな空力的設計っぽさ。
本来生息域の被ってないキンケイとコガネメキシコインコが一緒にいるの、花鳥園らしい風景ではあります。
目がめっちゃ白いキンムネオナガテリムク。
アクリルの筒越しにピラルクにもエサをやれるんですが、ものすごい飲み込み方だった。
単に鳥たちの楽園というだけでなくて
水槽の上にはスイレンも咲き誇ってます。
メイン温室の全景はこんな感じ。そしてこの温室のスイレン水槽の上を……何かが走っていく……
アフリカレンカクですね。足がぐわっと広がってることで、水面の葉っぱに圧をかけすぎず「水上走」ができる水鳥です。
蓮の実か何かをつついているところ。
鳥にも休憩スペースが。
でも、エサ見せると寄ってきてくれたり(ヘラサギ)。
リビングストーンエボシドリ。
水辺の鳥の温室は色彩が乏しく、なんかこう、別の意味で異界感がありました。
そして池の真ん中には……。
再び立ち上がれるのか不安になってくる座り方をするクラハシコウ。 @ 掛川花鳥園 https://t.co/QfRMle1wZZ
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年4月9日
オニオオハシ、以前友人が行っていたのですが、確かに一度のどの白い毛の部分を触ってみたい。
シロトキに餌をねだられる私。
同行者の人から餌をもらって瞬膜が動いているシロトキ。
掃除用の水を飲み放題する自由なクロツラヘラサギ。
人懐っこく寄ってきてくれたフラミンゴ。お前、顔をよく見るとコズミックホラー感あるね……。
外に出てエミュー牧場へ。エミュー、餌カップを持っている人を見かけるとぐいぐい寄ってくる。
ひたすら餌を求められ続ける我々。
エミューは首を伸ばすと人間の背丈を超えるくらいあるんですが、入場者が餌持っているのが腰くらいの位置なので下から攻め上げてくる感じになります。
顔の青いエミューとのふれあい動画です @ 掛川花鳥園 https://t.co/RSCKrdsiRO
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年4月9日
ほかに外には
スパッツ履いてるみたいな足がトレードマークのヘビクイワシ。
カンムリヅル、
下クチバシのヒダヒダが素敵なペリカンなどがいました。
そしてこのペリカンのいる池の先には!!!
板を外された桟橋が……。
我々は口々に
「あーこれまだ俺達のレベルではいけないやつだわ」
「キークエストをクリアしてアイテム手に入れると渡し板が出てくるやつ」
等と話しておりました。
ちなみにこんなものも
自衛消防隊用とはいえすごい珍しい消防車見つけた @ 掛川花鳥園 https://t.co/eWCP5IpWkO
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年4月9日
また花の下を通っておみやげを冷やかしつつ退出。いつ行っても楽しいところですね。
なんと7月からは人気の大型鳥類「ハシビロコウ」の飼育展示も始まったそうでまた行ってみたいと思います!
おまけ 「さわやか」初探訪
げんこつハンバーグで有名な「さわやか」、僕は不覚にもいままでに行ったことがなかったのでぜひこの機会に行きたいと思っていたところ、同意見多数だったので掛川インター店へ。
初めてさわやかに来た https://t.co/VfdIkGbnDN
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年4月9日
夕飯には少し早い時間だったんですんなり入れるかなと思っていたんですが、いや、静岡の方々のさわやか愛を甘く見ていましたね。かなり並んで入店。
さわやか、げんこつハンバーグ https://t.co/qB8v3xp2SO
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年4月9日
値段の割にとても満足感の高いハンバーグでした。
お腹がいっぱいになった我々はすっかり雑談モード。
今日のなーどさんは(赤色灯をつけてる白バイを見て)「赤いのピコピコしてるし残HP少なそう」、(ショウジョウトキを見て)「UOの鳥だ」などと名言が多い。
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年4月9日
重い腰を上げて帰路につき
さすがに眠くなってしまって途中運転を変わってもらったりしながら東京についたのでした。
格安レンタカーでワゴン車借りて適当に出かけるやつまたやりたい!!
*1:園内各所にミニカップに入ったエサが販売されており、来場者はそれを購入して鳥たちにアピールすることで触れ合えるという仕組み
むかしの「東京」を味わえる江戸東京たてもの園
歴史好きの友人が東京に遊びに来ていたので、一緒に行ったら面白かろうとかねてより思っていた江戸東京たてもの園へ。
皇紀2600年です @ Edo-Tokyo Open Air Architectural Museum https://t.co/05v4trbonJ
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年6月25日
「え、これとよく似た建物、日本ニュースの紀元2600年記念式典のやつで見たんだけど」
「これこれ、これがそのものよ」
などという会話をしつつもう一人の友人を待ちます。
この建物は入口ゲート兼ビジターセンターとなっているのは上記の通り紀元2600年記念式典のために建てられた・旧光華殿。
ちなみに彼が見たという日本ニュースは恐らくこれですね。
cgi2.nhk.or.jp
ビジターセンターの展示や、旧自証院霊屋など見つつ、まず高橋是清邸に上がります。
20世紀初頭の建物のため、平ガラスが均質な板状ではなく、わずかに歪んでいるのですが……写真だとわかりづらい。正面の建物は北多摩で製紙会社を営んでいた西川家の別邸。
外から見たこの写真のほうがガラスの歪みがわかりやすいかも。
2階は寝室と書斎があり和式の落ち着いたプライベートスペースといった趣き。窓から見える庭園も一部が復元されているそうです。
高橋是清邸。2・26で反乱部隊が駆け上がってきた階段。 @ Edo-Tokyo Open Air Architectural Museum https://t.co/s2NeqJB1pK
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年6月25日
2・26事件で高橋是清が殺害された後、彼の邸宅の一部は多磨霊園に移築されていて戦災を逃れたため、今日このように公開されるに至っています。
高橋是清邸を出て茶室・会水庵などを覗きこみつつ東ゾーンへ。東ゾーンは江戸末期から昭和初期くらいの商家の建物を中心にした、エリアです。
大正期の建物の街区なんだけど、こう見るとやたら西部劇感がある @ Edo-Tokyo Open Air Architectural Museum https://t.co/fdeCawv5I8
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年6月25日
西部劇っぽさありません?ソンブレロかぶってポンチョをはおり、腰には長脇差とピストルをぶち込んだ渡世人が大立ち回りを、こう。このエリアは建物だけでなく、お店の中も、なるべく明治~昭和前期の状況を再現しているのが見どころです。
いまはすっかり見なくなった荒物屋(丸二商店)さん。
花屋(花市生花店)の中も店先だけでなく奥の畳敷きのプライベートスペースまで再現されています。
こちらは筆類を中心とした文房具店(武居三省堂)。お店を閉めるときに中の商品もそのまま譲ってもらったため、右手の戸棚には墨汁や半紙などが、左手の引き出しの中には様々な種類の筆が当時のまま仕舞われています。
さてこの壁一面の引き出し、どこかで見たことあるなと思った方いらっしゃるかもしれません*1。写真に写っている解説ボランティアの方が手製のスクラップブックをめくりつつ説明してくれたことには
「この江戸東京たてもの園というのはスタジオジブリから結構近くて、『千と千尋の神隠し』を作るときに、スタッフの方がどうも度々いらしていたみたい。公式にそうだ、と発表になっているわけではないのでこっちで勝手に『モデルになっている』とは言えませんが、例えばこの店のこの戸棚のイメージはあの映画の油屋の地下の釜爺の部屋に投影されてるかも知れないですね」
とのことでした。
一息入れようと街並みの中に併設されている飲食処「蔵」で遅い昼ごはんへ。
武蔵野うどん。以前ここに来た時にはメニューに、水が乏しく農業が厳しかったため小麦をあまり消費できない多摩地域でボリュームを出すために、刻んだ野菜などと一緒に食べたのを再現している、というような説明があった記憶があります。
万徳旅館。これ何年か前に来た時まだなかった気がする……。青梅駅近くの青梅街道沿いにあった旅館の移築で内部は昭和25年ごろの再現とのこと。これだけ広く開け放てる建物だと、夏場でも涼しかったんだろうなあ。そういえば青梅市、まちおこしにレトロな映画看板の掲示とか昭和的なるものの博物館とか作っていますが*2、ちょうどその頃の再現なわけですね。
足立は千住から移築されてきた子宝湯。こちらも『千と千尋の神隠し』の油屋のモデルのひとつなんじゃないかと言われている施設です。
立派な唐破風とそこに立派な懸魚*3が吊り下がっているところに作りの立派さがうかがえます。
脱衣所。折上げ格天井の格調高い作り。しかし、ブログ書いてて思いましたが、昔の銭湯って意匠が寺院ぽいのなんでなんだろう。銭湯もこう、マージナルな空間だからなのか、単に商売として使用可能な意匠の中で最もわかりやすい豪華さがあったからなんだろうか。
男湯。奥のペンキ絵は戸田あたりから見た富士山かな。女湯との仕切りのタイル絵が、牛若丸と弁慶の五条大橋の決闘と那須与一の「扇の的」なのは男湯らしい。
女湯。男湯との仕切りのタイル絵は舌切雀とさるかに合戦。
ちなみに、女湯がお伽話のタイル絵なのは「子供連れが多いから」ではないかというのと、仕切り壁が大黒柱に掛かっているのが東京の湯屋のスタイルという話がありまして、これはたてもの園の説明ではなく、東郷隆の短編小説集、『明治通り沿い奇譚』の1篇「タイル絵」に書いてあった話。小説ではありますが東京の銭湯についてかなり良く取材されて描かれたものと見えるので間違いないところなのではないかと。
『明治通り沿い奇譚』は90年代初頭くらいの東京の雰囲気がよく出た、怪談と都市伝説のあわいのようなまさに「奇譚」としか言いようのない不思議な短編集で、不思議な話に関心のある皆さんにはぜひおすすめしたい。
- 作者: 東郷隆
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大衆居酒屋としてその筋では有名な根岸「鍵屋」の旧店舗。「1856年(安政3)に建てられたと伝えられています。建物と店内は1970年(昭和45)頃の姿に復元しています。」とのこと。
東ゾーンはこの辺として色々見ながら西ゾーンに転進。
昭和前・中期を代表する建築家、前川國男が1942年に建てた自邸です。
戦時下とは思えないモダンさと、戦時下なんだろうなというシンプルさがあわさった独特の感じがあります。ただこれ、今日でも自宅兼アシスタントを数人置く事務所としては十分に通用する設計ですね。
ここから近代邸宅を幾つか経由して、江戸期の農村の家々へ。
世田谷の綱島家。
板張りと畳敷きの部屋が折衷されているのがわかります。ここではこの写真の真ん中に見える神棚の他、かまどのところに祭壇があり、恐らく家の神様と別に竈神が祀ってあるのが面白かった。
こちらは三鷹にあった吉野家という農家。懸魚と式台のある玄関まわりに格式を感じます。
畳敷きの部屋が多く、奥座敷に付書院も配されていて綱島家に比べてより格式の高い農家であることがわかります。
バリアフリーのためにエレベーターを外付けされた古建築、サイボーグ感ある。名古屋城天守閣でも似たようなこと思ったけども。 @ Edo-Tokyo Open Air Architectural… https://t.co/i6xUSUXgHu
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年6月25日
常盤台写真館スタジオ。照明機材が発達していない時代なので、北側(写真左手)に採光窓を大きくとって安定した自然光を取り入れるようにしている。 @ Edo-Tokyo Open Air… https://t.co/dgXNlW5psy
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年6月25日
などと西エリア見て回っているうちにそろそろ閉園時間。
最後に見たのがこの、どこか少年探偵団シリーズにでも出てきそうな小出邸。子育てを終えた夫婦*4のために文京区西片二丁目に1925年建てられた家屋。
アップライトピアノの置かれたモダンな応接間。家具もこの家に合わせたしつらえだとのこと。電灯を目立たせない照明もおしゃれで、これ今の家の部屋だとしても見劣りしないですよね……。
2階は打って変わってシンプルな和室の部屋。こんな家を3日位借りて映画の上映会とか非電源ゲーム大会やりたいよねーなどと話しつつ、自転車で見回りに来た警備員さんに追い立てられるように慌てて退出。
江戸東京たてもの園、上がり込んだそれぞれの家屋でぼんやり座り込むだけでかなりエキゾチックと言うとか、時代の隔たりを穏やかに感じることができるので、インターネットのオタクにガンガン行って欲しい施設だと思いました。みんなどんどん行ってどんどんエモい写真を撮ってネットにあげてくれ!
初夏の野毛動物園と適当な飲み歩きの記
爬虫類館のリニューアルなった野毛山動物園
野毛で飲む、その前に。
ということで、先日、友人と野毛で飲む約束があり、その前に野毛山動物園へ。
わたくし、横浜生まれということもありまして、30年以上にわたって野毛山動物園に来てるんですが、入口近くのこのバードージ、リニューアル前は何の檻があったところだか忘れてしまった……。いまのこのすっきりとしたケージがすっかり定着した感じがあるともいえます。
1頭のレッサーパンダがずっと空を見ていました。なんかお告げとか下してくれそう。
チンパンジー舎ではちょうどエサやりの時間に行き会いました。
トウモロコシを引き込んで器用に皮を剥いて食べるチンパンジー。
ちなみに、この時飼育員の方のお話で面白かったのが、老齢のメスチンパンジーの「ピーコ」さん*1には健康維持のためにサプリを与えているとのことで、コエンザイムのサプリは、錠剤であげるとそのまま飲んでくれるそうです。てっきり砕いたやつ別のエサにまぶしてあげるとかだと思ったんですが、チンパンジー、大変ものわかりがよい。
さて、ここが今日の目的地、は虫類館。2014年夏にリニューアルオープンしていたのですが、その前に僕が横浜から東京に転居してしまったためについ訪れそこねていたのでした。
明るくなった館内。昔はちょっと薄暗くて、子供心に怖いようなワクワクするような、そんな空間だったことを覚えています。いまはリニューアルですっかり現代的な感じになりました。
かっこいいポーズを取ってくれているアオホソオオトカゲ。アオホソオオトカゲ、青くて、細くて、大きいという名前なのかな?細くて大きい????
顔がやたらカラフルなリュウキュウヤマガメ。
ダラっとしているメガネカイマンさん。
ダラっとしているといえば、この日は6月の急に暑くなった日で、その午後に行ったせいか、
アムールトラも
タヌキも
アナグマも
ご飯を終えた直後のミナミコアリクイも、みんなダラっとしてました。動きのある写真を狙うなら朝のうちだったなー。
そんな中、元気よく草を食べて人気だったアミメキリン。
ダチョウも比較的元気だった。
あたくしもご一緒したい @ 野毛山動物園 https://t.co/GxMRRQj7Lk
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年6月18日
フンボルトペンギンのプールはめっちゃ気持ちよさそうでした。
なんか厳しい表情のヨザル。僕がカメラかまえつつ、窓にかぶりつきだったのがそんなに嫌だったのかな……ごめん……。
最近のデジカメは性能がいいので夜行動物感みたいなところでもかなりちゃんと写真が撮れます。
個体数保護のため継代飼育されているミヤコタナゴ。かつては横浜市内各地にいたそうですが、いまではタナゴが持続的に生息できるような環境はもうほとんどないでしょうから、野生復帰は相当難しいんじゃないかなあ。ただ、このように「かつて普通にいた生き物」を説明とともに展示するの都市型動物園として大事なことだと思います。
ナツゴロウ、会いたかったけど奥のほうで寝ててよく分からなかったよ。
この辺でタイムアップ、野毛の丘を降りて飲み屋街へ。
野毛飲み歩き
ここまでで相当汗だくだったので、途中まんが喫茶でシャワーなど浴びつつ先発組に合流。
ベアード・ライジングサンペールエールからスタート。 pic.twitter.com/0ST9FD9Oul
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年6月18日
馬車道タップルームは伊豆の地ビールメーカーであるベアードブルーイングの直営店。
Baird Beer | タップルームで飲む:馬車道
昼から食って飲むには本当にいいお店ですよね~。
タップルームで2杯飲んで、時間つぶしに外へ。
酔い覚ましに歩いてる https://t.co/WfFDjKHh7Z
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年6月18日
三管区本部に巡視船「あきつしま」がいたので、たぶんこの日は日本が平和な日だった。
後続組と合流し立ち飲みじゃない方の「石松」へ。お通しの出汁のきいたしらたきの煮物がおいしくてそれだけでかなりグッときてしまった。
野毛、石松。 pic.twitter.com/Mkj37vJT1A
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年6月18日
野毛の石松、魚おいしかったんだけど、いけす水槽にニッソーとレイシーの器具が使われていたので信頼性が上がった
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年6月18日
三軒目は日の出町の「浜とん」行ったんですが、写真撮るの完全に忘れてました。やきとんでは一番好きかもしれないお店。串が間違いないのと、日替わりの小皿メニューが1~2人で飲むのにちょうどいいボリュームと価格で、横浜いた時はしょっちゅう通ってました。ホイスとバイスをいいペースで開けながら串をぐいぐい食べました。
四軒目が「ホッピー仙人」。運良く入れたと言っても過言ではない。
いまさら僕があえて言うようなことではないですが、ここで3冷*2を守った瓶白*3を飲むと、ホッピーのポテンシャルが最大限発揮された素晴らしい味の飲み物を味わうことができます。他にもマスターであるホッピー仙人の日々の研鑽から産まれた変わり種も美味しいです。↓で僕が飲んでいるのはジンの黒ホッピー割。
仙人と乾杯した pic.twitter.com/4VU9p3pFv3
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年6月18日
ホッピー仙人
気持ちになっている pic.twitter.com/lKPfSney9t
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年6月18日
なにか甘いものでも食べようかと5軒目に入る頃には
なんかもう店名とかよくわからなくなった pic.twitter.com/b8V4F3GLls
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年6月18日
そのままフラフラと桜木町で解散してどうにかお家に帰りました。
東京水辺ライン「いちにちゆらり旅」に乗って隅田川と荒川を上ったり下ったりした(その3 荒川河口~両国船着場へ)
先日、東京で水上バスを運行している東京水辺ラインの最長航路「いちにちゆらり旅」*1に乗ってきたのでそのことをブログに書きます。
の続きとなっております。
荒川河口に出た我らが遊覧船「あじさい」は葛西臨海公園の船着き場へ。
遠くにはディズニーリゾートの施設群が見えます。
振り返って東の方に目を凝らすと富士山が薄っすらと。
こちらのほうがわかりやすいかな?
東京ゲートブリッジと羽田の滑走路に向けて降下する旅客機。絵になります。
南側はランチクルーズの客船と陽炎に揺らめくアクアライン橋梁部。
キョロキョロしていたら東側の東京ヘリポートにアプローチするヘリを発見。
東京消防庁の「こうのとり」でした。
堤防とそこに植えられた樹木のおかげでパッと見、ヘリポートがあるようには見えないですね。
新木場の東京ヘリポートと警視庁の術科センターの遠景なので実質機龍警察の聖地巡礼です https://t.co/YCJAxrA7Ag
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) May 13, 2016
真ん中に見える煙突の根本、茶色の四角い建物が警視庁の術科センターです。
『機龍警察』というのは、都市等での近接戦闘「機甲兵装」が普及した至近未来、傭兵と契約してまで一歩群を抜いた新鋭機「龍機兵」を装備した警視庁の新規部署「特捜部」が、日本で発生する様々な凶悪事件への対応を迫られることになる……というシリーズでして、警察小説であるとともに冒険小説でもあって、どちらのジャンルとしても非常にレベルが高い稀有な作品です。その「警視庁特捜部」があるのが警視庁関連施設も多く、ヘリポートもあって「龍機兵」の遠隔地展開に便利なこの新木場という設定なんですね。僕、よくTwitterの方でも「面白い、シリーズ全作面白い」って大騒ぎしていますけれども、せっかく主要舞台のひとつに近づいたのでブログ方でも触れないわけにはいかなかった。
未読の方はぜひこれを機会に!↓
- 作者: 月村了衛
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とヘリコプターの写真を撮っている間に、船は南砂町運河へ。
若洲海浜公園のヨット訓練所。
上の富士山の写真にもちょこっと写っていた「日本強力コンクリート」の工場。中央防波堤内側埋立地の風力発電機「東京風ぐるま」も小さく写り込んでいます。
東京ゲートブリッジを真横から。
ビックサイトとフェリー埠頭。中にいるとあれだけ大きなビックサイトもここから見ると街並みに溶け込んでいます。フェリー埠頭で船首を開けているのがオーシャン東九フェリーの「おーしゃんうえすと」。なんでもこの6月9日の東京港到着をもって引退予定らしいです。
中央防波堤内側埋立地の「海の森公園」。東京オリンピックでカヌーとボートの競技会場になるはずなんですけどどうなるやら。もともとは自転車と馬術もやるはずだったらしい。
上組のコンテナ埠頭で荷役中のAsiatic Wave(左)とWild Cosmos(右)。Wild Cosmosはガントリークレーンなしでも荷役できるクレーンを搭載してるっぽい。
羽田空港のA滑走路にアプローチするスカイマーク機。右下で航行しているのは第三管区海上保安本部の測量船「はましお」。
青海のコンテナ埠頭と
大井のコンテナ埠頭。完全に逆光ですが……。
鉄柱(?)を積んだ台船を引っ張る曳船。
青海のコンテナ埠頭を逆側から。船とガントリークレーンで視界がわちゃわちゃしてて楽しい。
船の科学館(休館中)と元南極観測船「そうや」
東京港湾合同庁舎前の公共船埠頭に停泊する東京海上保安部の巡視船艇。奥には税関や検疫所の船なども。この埠頭の近くには東京湾岸警察署もありますが、こちらに警察の警備艇がとまっていることは少なく、警備艇の拠点は品川埠頭の「水上安全課別館」となっています。
潮風公園にそびえる首都高湾岸線の海底トンネル通気施設。
清掃船、第六清海丸。こちら*2のパンフレットによるとお台場付近は担当範囲じゃなさそうなんですが、さてはてピンチヒッターかどこかに移動する途中か。
お台場海浜公園とレインボーブリッジをぐるっと回りこんでお台場の船着場へ。
なお
正直に申し上げますが既に日焼けが痛い
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) May 13, 2016
日焼け止めのことなど完全に忘れていた罰でした。
日の出桟橋付近には東京都観光汽船の遊覧船「御座船 安宅丸」(左)と東海汽船のレストランシップ「ヴァンテン」が航行中。しかし江戸時代の将軍座乗用の同名船を模した「安宅丸」は異彩を放ってますね……。
さらに北上して竹芝桟橋には東海汽船の伊豆七島航路の客船「橘丸」(左)とジェット船「セブンアイランド・愛」。「橘丸」の水線部、だいぶ塗装が傷んでいます。近々の公開で時化にでもあったのか。
隅田川に戻ってきました。水上バスの行き来がめっちゃ多い。
臨港消防署(仮庁舎)前の桟橋に停泊中の消防艇「みやこどり」。*3
東京海洋大学海洋科学部練習船「神鷹丸」。今年度から就役した新鋭船のようです。水色の縁取りがモダンな感じ。*4
浜離宮の排水機場。左側の施設、なんで白くてふくらんだ形になっているかは不明……。
東京都観光汽船の水上バス、「ホタルナ」。松本零士デザインの未来というかレトロフューチャーっぽいデザインが高層マンションの模様にマッチして目を引きます。奥は東京海洋大学海洋工学部練習船「汐路丸」。
水門を通って浜離宮内の船着場へ。
築地市場も年内に移転ですね。跡地ってどうなるんだろう。
勝鬨橋。
佃大橋。
東岸の住吉水門。名前の由来になった住吉神社の鳥居がのぞいています。この水門で佃島に残った佃川支川の水位を調整しているとのこと。左に見えるのは隅田川火口を示す石川島灯台を再現したもの。
こちらは西岸の亀島川水門。霊岸島を「本土」と分かつ亀島川の河口の水門。
中央大橋を過ぎたところで270度転回、一旦豊洲運河に。
越中島の船着場。右の木の奥には東京海洋大学越中島キャンパスで保存されている「明治丸」の帆柱がのぞいています。
隅田川本川に戻りつつあった我らが「あじさい」を猛スピードで追い抜いていく警視庁警備艇「すみれ」。赤色灯を回していなかったので特に緊急事態というわけではなさそう。抵抗を少なくするために高速時に船体が浮き上がる滑走型船型の様子がよくわかります。
大島川水門。しかし、なんだかんだ整備中の水門が多いですね。年度的なものなのか、夏の前に、という季節的なものなのか。
東京都の監察艇「かわかぜ」。
1980年ごろ考えられていた21世紀って感じだ。 https://t.co/2iqGeIIi6E
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) May 13, 2016
永代橋。
日本橋川河口。奥に東京湾クルージングの「NANO1号」。屋根無しの1層デッキで低い橋の下もくぐれるタイプ。
隅田川大橋と聖路加ガーデン。
清澄排水機場。こちらは「耐震工事中」との掲示が見えます。
清洲橋。スカイツリーがだいぶ大きく見えるところまで戻ってきました。
こちらは下水道局の箱崎ポンプ所。
東岸の小名木川河口。萬年橋の奥に新小名木川水門の水色のゲートが見えます。この付近は松尾芭蕉が一時居を構えていた*5ところということもあり、左の堤防上は芭蕉記念館分館の庭園となっています。小さく芭蕉の銅像も見えるんだけど、分かるかな。
日本橋消防署浜町出張所、なんですが、消防艇がいないので単に使われてない船着場にしか見えませんね……。船がいる時はこんな感じです→*6。
曳船と浚渫土砂を積み出しているっぽいはしけ。はしけの後尾でおじさんが1人ポツリと座っていました。ある意味大変そう。
新大橋、
両国大橋と過ぎ、
竪川水門が。城東地区というのは本当に多くの施設によって水から守られているんだなあと改めて実感しました。
西岸に目をやると、先ほどわれわれを追い抜いていった警視庁の「すみれ」が何やら作業中。
神田川河口の隅田川水上派出所で何やら人員の交代でもあったようです。水上派出所は全部で5つあるのですが、全て東京湾岸警察署の管轄。派出所の所在地自体は久松警察署の管轄ですから、面白いですね。なお警視庁の警備艇は「海技職」という非警察官の職員が運転に当たり、そこに警察官が乗り込んで運用されているとのこと*7。
両国橋。
JR常磐線総武線橋梁を超えますと
両国船着場に帰着。おつかれさまでした!!
東京水辺ライン「いちにちゆらり旅」に乗って隅田川と荒川を上ったり下ったりした(その2 岩淵水門~荒川河口へ)
先日、東京で水上バスを運行している東京水辺ラインの最長航路「いちにちゆらり旅」*1に乗ってきたのでそのことをブログに書きます。
の続きとなっております。
荒川に入りました。 pic.twitter.com/ztHP8GrGKl
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) May 13, 2016
右の青いのが合流する新芝川の水門。左の赤いのは荒川の水量が多く、水門が閉じられた時に新芝川の水をポンプで荒川に流し込む施設とのこと。
鹿浜橋。あれね、赤羽か東十条からスタミナ苑行くとき通るやつ。
荒川、川幅もそうなんだけど河川敷が広く、つまり高層建築がない空間の幅が広いため、東京ではありえないくらいの空の広さを感じる https://t.co/gHLcE6IStV
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) May 13, 2016
こちらは下水道の熊の木ポンプ場の排水施設の模様。しかしこんな荒川土手に「熊の木」というのも興味深いですね。往時には実際熊が出たのか、それとも熊に擬せられるくらい立派な木があったのか、それ以外か。
五色桜大橋。首都高速中央環状線に荒川を渡らせるための橋ですね。対岸直ぐが江北ジャンクション。スカイラインを圧するような高架、カッコいいのひとこと。なおこの橋、2002年に土木学会田中賞を受賞しているとのこと。
奥が扇大橋。手前が日暮里・舎人ライナーの荒川橋梁です。
日暮里・舎人ライナーが通過中。
西新井橋。
左の青いのは西新井水位観測所、右の水門みたいなのは下水道の梅田ポンプ場の排水施設。
千住新橋。上を通るは国道4号線。
ここが一番鉄道橋梁が集中している箇所で、上流側から東京メトロ千代田線、JR常磐線、つくばエクスプレス、ちょっと離れて東武スカイツリーライン(複々線)が川を渡ります。荒川は地盤が良くないためトンネルが掘りづらく、多くの鉄道が橋梁で川を超えているそうです。
下流側から。いままさに東武スカイツリーラインの列車が通過中。
小菅水再生センターから流入口。
すぐにある、こちらは国土交通省の綾瀬排水機場。色々な役所の色々な水管理の組織が荒川にガンガン水を注いでいる……。
京成本線の橋梁と堀切橋。この辺りから屋形船の係留が目立ちます。
すぐ横を流れる綾瀬川との航路を仕切る綾瀬川水門。
かわいらしい警戒船*2が停泊中。
この堀切橋の下での潜水工事に対する警戒をしていたみたいです。はしけの左端から水中に伸びてるのが潜水士さんと繋がるケーブル。
西岸側でも何か工事中。隅田川と荒川下流通して通ってみて、川での工事って意外と多いなあという印象です。航路として使ったり、橋の耐用年数伸ばしたり、水害に備えたりするにはこまめな手入れが必要なんでしょうね。陸の道路と一緒だ。奥に見えるのが首都高6号線を通すための新荒川橋。
上の写真でも端だけ見えていますが、新荒川橋のたもとにある隅田川水門。前回の記事に写真を貼った旧綾瀬川の400n奥というのがここになります。右上から左下に「汽笛」「行き合い・追い越し禁止」「回転禁止」「追い越し禁止」の河川交通標識が掲げられています。
左手、高速道路の下に見える*3屋上の端に円筒が乗っている3つの建物が綾瀬川の堀切菖蒲水門。綾瀬川はこの先で中川に合流しているのですが、中川が増水しその水が逆流してきたのを食い止める役割があるそうです。またここで、那珂川の増水の影響を食い止めることで、↑の綾瀬排水機場からの綾瀬川がスムーズになるとのこと。首都高速中央環状線の方が先にできていたため、高速道路に影響を与えないよう「二段式ローラーゲート」という高さを抑えるタイプのゲートを採用しています。
新荒川橋を下流側から。お気づきと思いますが、荒川は川幅が広いため、橋を全部写そうとするとだいぶ遠ざかってからじゃないと収まらないんですよね……。
西岸に防災団地として有名な都営白髭東アパートが見えます。団地のすぐ「裏」が隅田川になるわけなんですけれども、隅田川通っていた時は気が付かなかったんだよなあ。
綾瀬川にかかる堀切避難橋。荒川と綾瀬川の水位が上がって「中洲」が水に浸かるとき避難するための橋なんでしょうね。
四ツ木橋(奥)と新四ツ木橋。
京成押上線橋梁と奥に小さく見えるのが木根川橋。
この写真の左ぐらいの所で中川と綾瀬川が合流しています。真ん中に見えるのが上平井水門。首都高速中央環状線を通している優美な曲線のシルエットの斜張橋は「かつしかハープ橋」です。
ちょっと離れたこのアングルで見るとわかりやすいんですが、「かつしかハープ橋」、荒川の川岸から綾瀬川の川岸に位置を変える際、上平井水門に影響を与えないように荒川側に少し出っ張ってるんですね。個性的なシルエットは治水と交通の条件の兼ね合いから産まれたわけです。
右側にあるのが中川水門。
こっちは対岸(西岸)にある木下川水門。この水門の奥が「旧中川」で、つまり荒川が今の姿になる前はここで中川がつながっていたということになるはず。
平井の船着場
平井大橋、
総武線荒川橋梁、
小松川大橋と新小松川大橋を越えて行くと
日本でも珍しい河川を利用した競艇場、江戸川競艇場のスタンドが見えてきます。
小市民的倫理観を発揮して水上バスにはお茶しか持ち込まなかったんですが、ビアー決めてる男女がたくさんいるしそっちのほうが圧倒的に正解。
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) May 13, 2016
新船堀橋と都営新宿線の橋梁。
西岸、荒川ロックゲートと小名木川排水機場(左の背の低い施設)。ここが旧中川の最下流になります。ご存じの方も多いと思いますが、隅田川都荒川に挟まれた江東デルタ地帯は、ほとんどが海抜ゼロメートル以下のため、隅田川側では先の記事で紹介した源森川水門などが、荒川側ではこれらの水門や排水機場が洪水から人々を守っています。なお、荒川ロックゲートは阪神大震災級の地震にも耐える耐震性があり、地震災害時には河川を利用した物資輸送塔の要になるとのこと。
葛西橋。
東京メトロ東西線荒川・中川橋梁。
清砂大橋もなかなか美しい斜張橋。
ごつい送電線も空中で川を渡っていきます。
対岸。この辺で中川が荒川と合流。
葛西臨海公園の花の観覧車が見え始め
荒川湾岸橋、荒川河口橋、京葉線荒川橋梁をくぐると*4
いよいよ東京湾です!
に続きます。