海から400km離れた素敵な水族館、ダラス・ワールド・アクアリウム(その1)
先の冬、ひょんな事でアメリカ合衆国はテキサス州のダラスに行く機会がありまして、一日自由に過ごせる時間があったので、水族館か動物園行きたいなーと調べてみたところ、ダラス動物園は基本的に良い動物園だけど冬期は動物が飼育舎から出てこない……との情報を発見。水族館は季節の影響受けにくかろうと思い、ダラス・ワールド・アクアリム*1に行くことに決めました。
まず、ダラスといえばここ
でもその前に。ダラスと言ったらここでしょ。ケネディ大統領暗殺現場。煉瓦色のビルがかの「教科書倉庫ビル」です。道路に書いてあるバッテンが大統領が被弾したポイントだそうです。実際見てみるとザプルーダー・フィルムの印象より狙撃位置からかなり近かった。時間がなかったので暗殺事件を扱うシックスフロア博物館には寄らず、ダラスのダウンタウンをてくてく歩き、水族館を目指します。
この辺割とこう、ダウンタウンらしいダウンタウンで、左に写っているコンビニで買い物して20ドル札出したら、レジ係のおばちゃんがものすごくしっかり偽札じゃないか調べてた。
無料でのぞける生き物たち
さて、ダラスワールドアクアリムの外周にたどり着きますと、この窓のところから
外からでも飼育されているホシガメなんか見れて、無料でできる良いアピールだなと思いました。
しかもこのカメだけじゃなくてですね
ここがエントランスなんですが(木、めっちゃ邪魔)、エントランスから(お金払って入る)入場ゲートまでの間にもケージ・水槽があり、
ヤシオウムとか
キノボリカンガルーとか
アロワナとか
フェアリーペンギンとかが展示されてます。これらの生き物は水族館自身による紹介としては「ボルネオ」コーナーってまとめられてるんですが実際はボルネオからニューギニア島くらいまでの生き物たちよな。フェアリーペンギンはオーストラリア南岸だし……。ともあれ別に水族館に入らなくても見られる展示があるのはいいなと思うとともに、お金払って見る人にとっても導入展示になっていて巧みな構成だと思います。
オリノコ川をくだってゆく
さて、入場ゲートから入ってまず目の前に広がっているのは、高さを巧みに使って表現されるオリノコ川周辺の風景です。「マヤの世界」と並ぶダラス・ワールド・アクアリウムのメイン・コンテンツエリア。開設当時はオリノコ川流域の大部分を占めるベネズエラとアメリカの関係がこんなにんこじれるとは思われてなかったんだろうな。
さて、オリノコ川流域の樹上に暮らすピグミー・マーモセット。彼らはケージの中なんですけれど、
ミツユビナマケモノは柵や檻なしの手の届きそうな樹上にいます。ブラウンナマケモノが元気だった頃の上野動物園の飼育形態っぽい。新世界ザルはマーモセットに限らずさまざまな種がケージで飼育されてました。
クロコダイルに注意!
看板から下の水槽覗き込むと、クロコダイルがいるのわかるでしょうか……
草に隠れたど真ん中の当たりです。
これは個別水槽にいたアナコンダ。浅瀬に身を潜めてじっと獲物を狙っているようです。実際の自然だと、こういうところにピグミー・マーモセットとか落ちてきたら食われちゃうんだろうな。
通路を進むうちに段々と樹上から水面の生き物の生活という展示に降りていき、なんか、寝てるコビトカイマンの子どもたち水槽や、
チスイコウモリのケージなど、コレクション点数をきちんと活かした水槽が現れます。
さっきは上から見下ろすだけだったオリノコワニが奥に見えますね
さらに順路に従って水面に降りると、ポルカドットスティングレイが大量に泳いでいる水槽が眼下に
で、そこからは見上げる位置にオニオオハシのケージが見えて、本当に熱帯雨林のいる気持ちになれます。マジ蒸し暑いところも含めて。
異常にツヤツヤしたニジチュウハシを見たあと更に階段を下っていくと
オリノコ川の滝壺の底(想定)
巨大な魚たちが悠々と泳ぐ大河の中の様子が見えてきます(想定)。ピラルクやレッドテールキャットフィッシュがたくさんいてじっと見ていて飽きないのですが、
木の板抱えてのんびり泳ぐアメリカマナティー、めちゃめちゃキュートじゃないですか!!もうもう、あまりにもずっと見ていられる展示です。
もう一つの見どころ「マヤの世界」を含めた紹介は
hms-ulysses.hatenablog.com
にて。