海から400km離れた素敵な水族館、ダラス・ワールド・アクアリウム(その2)
hms-ulysses.hatenablog.com
の続きです。テキサス州はメキシコ湾岸を北に400km離れたダラスのダウンタウンにある、ダラス・ワールド・アクアリウム*1、オリノコ川の川底(水槽)をのぞいたその横にあったのは世界各国の海をコンパクトに表現した水槽でした。
小さな水槽で世界を巡る水族館パート
こんな風に、水槽ごとに地域を銘打って、その特色を展示しています。海から遠いから水量の多い海水水槽は厳しい、ということなんでしょうね。だいたい10エリアぐらいの特色ある生物がそれぞれの水槽で展示されていました。
なお、水槽横のタッチパネルで環境と各生態種についての解説が見られるってわけ。
そして本邦水槽なのですが、チンアナゴと熱帯魚、小笠原あたりの想定なのかなあ。けっこうケイソウついちゃってますけど、これも海水の調達が難しいことと関係してそう。あー飼育員さんに質問してみればよかった。
なんていうか、こういう人うちとか皆さんの近所にいるよね……
大きな魚が悠々と泳ぐ向こうにミュージアムショップの一つがあって、雰囲気めっちゃいいです
マヤのセノーテを上ってゆく
さて、トンネル水槽を抜けて進んでいくと地下階にふさわしい闇の世界が出現します。
明るく撮れてますが夜行性のウサギケージ。
夜行性だったり洞窟の暗い世界で暮らす生き物たちについてのパネル。
魚介類や哺乳類だけじゃなくて両爬もしっかり展示されています。
各種水槽、ケージから離れるといかにも地底といった雰囲気。ここはメソアメリカ地域の水をたたえた陥没ドリーネ*2、セノーテを模した展示エリアなのです。
トンネル水槽を見上げると悠然と泳ぐノコギリエイ!
上部から見下ろすとこう。陥没ドリーネに水が溜まった様子がよく再現されていますね
グアテマラワニが鍾乳洞の影に潜んでいる、という想定かなー。
ぐるりと上の方に歩いていくと色鮮やかなフラミンゴ*3たちうろうろしています。色鮮やかな羽色を保つためにめっちゃアスタキサンチンを含んだ餌を与えられている……
最上部にはトビエイやイトマキエイの仲間がバタバタと泳ぐ水槽が。結構せわしなく泳いでるのが面白い。
ちなみにこのセノーテエリア、水族館としては "Mundo Maya" (マヤの世界)という名前がつけられていまして、先のエントリで紹介した「オリノコ川流域」と並ぶ目玉エリアです。マヤ文明時代を模した壁画や彫像が展示されています。壁画の横で親子が見上げているのが↓のオウギワシ。
オセロットがおとなしくしていたり
日本では見られないクソでかいネズミであるところのアグーチが飼育されているのいい意味で地域性なんだろうなあ。しかし君、上半身と下半身のバランスがちょっとこう、仕様おかしくない???*4
その他も見どころがあります。ハシビロコウさんもいるよ!!!!
ダラス・ワールド・アクアリウム、屋外展示もありまして、これが水族館からは「喜望峰エリア」と「マダガスカルエリア」と命名されています。前エントリで触れた外から見れるホシガメを内側から見るところです。
このケープペンギンとか、ホシガメはだいたい生息エリアあってるんですが、
ヒガシキバシコサイチョウとか
アオハラニシブッポウソウとかだいぶ生息エリア遠いな!?
ともあれこの2種も日本では見れない*5っぽいので物珍しさは満喫しました。照明の関係でどっちもドラクエかモンハンのモンスターっぽい強そうな写真になっちゃってますが。
そしてみんな大好きハシビロコウさん!ケージ自体は入場ゲート付近にあるんですけど、植物との位置関係などで見にくくて、屋外のところから見上げるのが見やすかったです。
ダラス・ワールド・アクアリウム、敷地面積はそれほど広くないんですが、メインの展示をアメリカ大陸の2つに絞り、建物の高低をうまく使った展示が素敵な博物館でした。ダラス見どころたくさんある街っぽい(全然行けなかった)ですが、見る価値のあるスポットだと思います。