伊勢志摩水族館めぐりー番外・鳥羽湾めぐりとイルカ島
2015年の夏休み、全国でも珍しく、1県に3つの水族館がある三重県を旅行してきました。メインの目的は水族館だったのですが、スケジュールの都合で特に水族館に行かず、鳥羽湾遊覧とお伊勢参りをする日があったのでその日見たものに関するエントリです。
鳥羽湾遊覧とイルカ島
近鉄の鳥羽駅で降り、周遊券に含まれている鳥羽湾遊覧をと思ったのですが、とりあえずなんか変わった船でもいないかなーとふらふらと鳥羽海上保安部の方へ。するとちょうど巡視艇の「とばぎり」が係留作業を行っているところでした。
パトロールのついでに発見したか、それともそもそもそれが目的だったか、艇番号の直ぐ側に、この2日前の荒天で流出したと思しき流木をロープに結んでいるのが見えます。
こちらは桟橋の反対にいた巡視艇「しののめ」。
なお鳥羽海上保安部最大の巡視船「いすず」は下掲(の右端)みたいに、ここから南に1km弱離れた伊勢湾フェリーの桟橋近くに係留されてました。各桟橋の受け入れ能力の問題なのかな?
さて、観光ターミナルから遊覧船に乗り込んでイルカ島を目指します。
鳥羽湾内の有人島を結ぶ定期船たちや
クルーズの途中に立ち寄ったと思しき日本クルーズ客船の「ぱしふぃっくびいなす」、そして直接ターミナルに横付けせず(おそらく喫水か何かの問題)、沖がかりになっている「ぱしふぃっくびいなす」と鳥羽港を結ぶ連絡船やその他の漁船/釣り船などで湾内は結構混み合っています。
そしてイルカ島、なんでイルカ島かといいますと
いるわけですよ、イルカ。イルカが飼われているからイルカ島なのか、イルカ島だからイルカ飼うようになったかは不明です。
んで彼らは
こういうプールでショーを見せてくれるんですね。夏休み期間の昼前くらいの時間帯、プールの周りにはかなりの観客がショーを見ようと集まっていました。そこにイルカのインストラクターのお兄さんから率直なお知らせが。
お兄さん「この間の台風の影響で海が非常に濁っており、また先ほど干潮の時間だったため、プールの水位が非常に低く、非常にコンディションの悪い状況です。ショーがうまくできないかもしれないのですが、どうか温かくご覧いただければと」
なるほど、さらに口上を聞くところ、満潮時にはプールの灰色のネットが全部水に浸かるくらいの水位になるそうですから、まあ確かに水位はめっちゃ低いし水は汚い。
しかしどうしてどうして、イルカたち中々見事にショーを見せてくれました。
ショーを見終えたので次は展望台に向かおうと連絡リフト乗り場の方へ足を向けると何やら「ミニ水族館」なるものがあるという掲示が。興味をそそられたので入ってみることにしました。
水族館(全景)。
島周辺にいる魚介類や、飼いやすい金魚や熱帯魚を集めたみたいですね。まさに「ミニ」だな。
なお変わった展示として
タッチングプールにアナゴいれてるの珍しい https://t.co/yNfPMMtsHC
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) 2015, 8月 27
一年間何も食べずに生きているアナゴとのこと。 https://t.co/E0IjlcfoEU
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) 2015, 8月 27
これ書いてる時点で訪問から半年たってるんですが、アナゴ、もう餌を食べるようになっていて欲しい……。
真夏のお昼という暑い盛りに階段登りたくなかったのでこの40年選手のリフトで展望台へ。
そして
「展望」概念そのものといった展望台。
鳥羽港方面から
逆は伊良湖水道と篠島・日間賀島・渥美半島が見えます。
タンカーやらLNGタンカーやら漁船やら遊覧船やらフェリーやらが見えて、半日くらいいても飽きなそう。城ヶ島公園の展望台みたい。
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) August 27, 2015
「ぱしふぃっくびいなす」の周りをいろいろな船が行き交う様子もよく見えました。
いつまでも居たかったけどそうも行かないのでアシカショーもパスして下山。
鳥羽港へ帰る遊覧船を待つ僕の前に現れたのは
海の底に連れてかれそうな船が来た https://t.co/we6FoIoIl5
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) August 27, 2015
でした。
帰りの船からの眺めも中々素敵で
答志島桃取町の港と集落。以前にメレ山さんのブログで見た時から一度行ってみたいと思ってるんだけど、一人旅だと宿取りにくいっぽいのだった。 https://t.co/FZOu2eOJQZ
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) August 27, 2015
メレ山さんのブログ*1
「ぱしふぃっくびいなす」を近くから。ポンツーンを横付けして港との通船に乗り込みやすいようにしている。 https://t.co/1osI9uWUC7
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) 2015, 8月 27
ちなみにポンツーンというのは大雑把に言うと海に浮かんで何かの台になるような船のことですね。
他に
伊勢湾フェリーの「伊勢丸」
海のガードマンとも言える警戒船「だいおう」(伊勢湾防災)
有人島に車や重機を運ぶ仲芳フェリーのフェリー。船名も「仲芳」なのかな?
などと行き交いながら観光ターミナルに帰還。
お伊勢参りと朝熊山
奈良の友人が休みとるから会おうやって話になっておっさん2人で伊勢参りすることになった。 https://t.co/Q6XENCRz80
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) August 27, 2015
おっさん2人で伊勢参りといえば江戸時代以来の定番コンテンツ。
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) August 27, 2015
ということで
「伊勢神宮はなんで下宮は左側通行なのに内宮が右側通行なのかな?」
「内宮はナポレオンに占領されたんだけど外宮は占領されなかったんじゃないかな?」
「なるほど、五十鈴川を自然国境として勢力圏が別れて……。」
などといったバカ話をしつつ伊勢神宮を参拝しました。
伊勢神宮、全体として、聖性よりも「非常に整備された権威」みたいなものを感じました。上手く言えないけど。
あと内宮の入り口のところにでーんと机を構えた男子小学生がいて、後ろに何ぞシールの貼られた世界地図がおいてあって、どうも海外からお参りに来た人に出身国を聞いてそこにシールを貼ってもらっている模様。
思わず「自由研究?」って聞くと「うんっ!」って元気よく答えてくれました。なるほど自由研究にも地域性がとひとしきり関心。
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) 2015, 8月 27
あんまり暑かったので一服。
この後どっか行くには遅いけど夕飯というには時間あるよなということになって、友人、車で来てたので、この辺でちょっと車走らせるなら伊勢志摩スカイラインでしょとおっさん二人で鼻歌交じりのドライブへ。
帰ってきて調べて知ったんですけれども、この伊勢志摩スカイラインの途中にある金剛證寺は「伊勢へ参らば朝熊を駆けよ、朝熊駆けねば片参り」なんて言われているお寺なんですね。知らないものは仕方なく、我々は一路朝熊山頂の展望台へ。
↓そしてこれが展望台からの眺望です!!
完全に雲中です
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) 2015, 8月 27
雲越しにうっすらと夕陽が照らすうすぐらい展望台で、なんかマイペースな感じでその辺をふらふら歩き回る女子と、それを2人して談笑しながら見守る男子というエモい3人組を見ている。ヒグラシとツクツクホーシが盛んに鳴いている。
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) 2015, 8月 27
本当に晩夏にふさわしいエモい感じだった。
帰り道、雲の下まで降りるとかなりいい景色が広がってました。複雑に流れを変えながら海に注ぐ五十鈴川。
この後友人とメシ食ってお茶して、宿に送ってもらって1日が終わりました。いろいろ見て回れた一日だったなあと宿に上がったところ
宿、看板犬がいた。ご挨拶したら、ペロと手を一なめしてくれた。 https://t.co/DmGoF1KKea
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) 2015, 8月 27
よい締めくくりでありました。