すみだ水族館の夏イベント「お江戸の金魚ワンダーランド」を見てきた
金魚、大好きなんですが、飼うとどういうわけかうまくいかないので見るのに専念するようになりました。
というわけで。
www.sumida-aquarium.com
行ってきました。
僕はすみだ水族館3回めになるですが常設展は
餌やりの時間に飼育員の周りを猛スピードで回遊するペンギンの動画です @ すみだ水族館 https://t.co/09sML9CIuv
— ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016年7月29日
まあいつもどおり。
ただ、東京大水槽の裏にあった東京湾の生き物コーナーが、なんかネオンがピカピカ光るクラゲ水槽になっており、客を呼ぶ展示と水族館としての誠実なカタログ性って相反しちゃうよなーということを思いました。
あと熱帯魚水槽でクマノミを見つけたちびっ子が
「あ!ニモがいる!!ドリーに出てたやつだ!!!」
って叫んでてなんというか盛者必衰を感じた。
「見せる」と「知らせる」をバランスさせた金魚展
金魚展は5階フロアを外周を使って水槽を配置しており、パネルを使った説明のほか
フナ→ヒブナ→金魚各種の変化を水槽で示したり
金魚の様々な品種を小さい水槽で一覧させたりと、導入展示は非常に丁寧に作られています。またその中で、金魚(というか本来は魚類全般ですね)は非常に大きな量の遺伝子情報を持っており変異しやすくそのため様々な品種が生まれていること、金魚は雑に飼っていると数代でフナに戻ってしまうこと、人間が常に干渉しないと金魚という品種そのものが成り立たないことを説明しています。
あと江戸期は当然いまほど機材がなく、そもそも趣味的な品は高かったので適当な桶・鉢や防火水槽での飼育が当たり前だったという言及もあって「お江戸の金魚」という名乗りにふさわしい内容だなと思いました。
ということで水槽飼育が普及している今と違って、本来ランチュウは桶だの鉢だの盥だので飼われる品種で上から見て美しかったり可愛かったりするのがポイントなんですよね。
ショートテールのリュウキンは横から見たほうがかわいいかも。ちなみにこの水槽見てる背中側には磯臭いオットセイのプールがあって、なんか批評性がありました。
お祭りの横丁イメージ。横から見る展示と上から見える展示が混在しているのが分かるかと思います。
コメット。現状では唯一アメリカで作出された品種だったはず。
リュウキンは体色と尾のバリエーションが豊かでかわいい。
最近あまり見なくなってしまったクロデメキン。
ワキンも体色が更紗だと艶やか。
クソでかいオランダシシガシラ。コイキング感あった。
現代アートぽかった巨大な寄せ植え?盆栽?みたいなのと水槽の組み合わせ。なお左の階段には江戸風鈴が展示されていてあおぐ用のうちわがおいてありました。
上の巨大なやつの水槽にはかわいいランチュウが泳いでいました。ギャップがいい。
全体的に工夫しつつやり過ぎない展示で、金魚の美しさとか、動きの愛らしさみたいなものがきちんと主題として見える良い企画展だったと思います。金魚というと実は去年の夏、アートアクアリウムも見に行ったのですが、金魚が素材として便利使いされていて、本来の良さを出せてないなあと思っていたのでこういう展示があって、金魚それ自体の魅力が多くの人に伝わったらステキだなとも思いました!