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おじさんが、水族館や動物園に行ったり、そのへんでお酒を飲むブログです

桐生が岡動物園とジャパンスネークセンターに行ってきた

桐生が岡動物園に行ってきた

2015年の秋の一日、桐生が岡動物園に行ってきました。
東武特急の「りょうもう」ででかけたんですが、朝早かった上に乗り換えの北千住駅で特急ホームに売店がなかったので朝ごはん食べそびれ感がすごかった……。新桐生駅で「りょうもう」降りて、バス+徒歩で動物園に到着。途中どう見てもお寺の脇道みたいなとこ通って不安にかられたりしました。


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どういう経緯か分からないのですが、元自衛隊機のT-6テキサンとOH-6がゲートガードとして(?)門の前にいました。風雨にさらされて結構歳月を感じる感じになってた。
南門から時計回りにセキセイインコをパスして行くと、まずオオカンガルーが秋の日差しにくつろぎきっているのに出くわします。
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どこの動物園でも、どうしてカンガルーの仲間はグラビアアイドルみたいな格好でくつろいでいるのか。
アミメキリン舎ではアミメキリンの1頭がフレーメンぽい顔して他のキリンにちょっかい出してた。発情期なのかな?
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僕が訪れた時には3頭のキリンがいたのですが、12月半ばに1頭亡くなったみたい*1で、Ohという気持ちに今なってます。
桐生が岡動物園は名前通り丘陵の尾根線に沿って拓かれている動物園なので、えっちらおっちらと坂を登っていくとい真新しいクモザル舎が現れます。
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脱走防止に底面に水を張った近年定番になりつつあるスタイルの放飼場ですね。様々な3次元移動ができるように手がかりがたくさん設けられていて、尻尾を器用に使うクモザルの木登りの様子がよく見えるようになってる。
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クモザルも秋の日差しにくつろいでました。
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ベテランアジアゾウのイズミさん
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桐生の市街地を見下ろせるニホンザルのサル山
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ここでもサルが適当にくつろいでました
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ペデストリアンデッキの上に生えた草を飼育動物が食べてるのSFを感じる……。(雑
そしてエサ箱に入って満足そうにしているヤクシカ
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ヒツジ舎とかヤギ舎とか飛ばしましたがこの辺で動物園の端っこに着きます。さらにフラミンゴ舎とモルモットとかウサギが飼われているかつて何かだった飼育舎をまわると毛並みの綺麗なリスザルが愛嬌振りまいているリスザル舎にたどり着きます。
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リスザル、適度に動くし小さいのでどこの動物園でも人気。
そしてそのとなりでは……
写真も撮ったんですがここには掲載しないでおきます……。発情期なんだろうな……。

ええと
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ウミウ
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カワウ
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のはず。


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どういうわけか混合飼育されているジュズカケバトとマーラ
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ちなみに、僕が訪れた10月の段階では、2014年に相次いで亡くなったライオンの後継が飼育されておらず、ライオン舎も雑草が生得るがままになっている侘びしい風情だったけれど、12月に仔ライオンが2頭来園し、新ライオン舎の建築も進んでいるとのこと*2

南門付近に戻ってくると付属の水族館があります。写真のとおり、めっちゃこじんまりとした外観の建物ですが、海無し県だからか、群馬県にはいわゆる水族館がないので貴重な施設なのかもしれない。
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こんなです。
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基本的にはアロワナとかポリプテルスとかガーとかピラニアとか言ったあたりが飼われていて、大型魚に強いアクアショップならだいたい見れる魚たちばかりなんだけれども、ワニがいたのには動物園を感じました。ガオー*3f:id:hms_ulysses:20151018111828j:plain

あとはかなり立派な水鳥池とかカンムリヅルとかホロホロ鳥とかいった鳥達の飼育舎を見て一回り終了です。
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桐生が岡動物園、大型獣もいるし、改良された飼育舎もあるし、ライオンの飼育展示も復活したし、何より無料ということで、近くの人がちょっと何か動物でも見ようと思った時に訪れるにはいいところだと思います。きちんとした地域の動物園という感じで、隣の丘にある遊園地と合わせていかにもな週末の行楽ができるやつですね。逆に言うと、めちゃくちゃ大規模ではなく、ここでしか見れない!みたいなものはあんまりないので、遠くからここを目当てに行くっていうのは動物園が好きって人以外にはおすすめしづらいかな。桐生観光の一環としてならありかもしれない。そんなことを考えた僕でしたが、桐生観光もそこそこに、近くのジャパンスネークセンターに向かうべく昼前には移動を開始したのでした。

ジャパンスネークセンターで大量のマムシが洗われるのを見てきた


https://www.instagram.com/p/89wEXlreVb/
ジャパンスネークセンターは年に2度、蛇や実験動物などの供養のため、白蛇観音供養祭を行っているんですが、今回は特にマムシ酒作るためのマムシ洗いが久しぶりに行われるということだったのでこれは行くしかないと、桐生が岡動物園とハシゴで出かけることにした次第。14時からのマムシ洗いの前にまず園内を見て回ります。


https://www.instagram.com/p/89xKCpLeXq/

ヘビ以外にも警察に保護された動物も飼育していて、グリーンイグアナ(下掲)やウォータードラゴンなども見ることができます。
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蛇研究施設の付属施設ということで標本などを展示する館も。
ニシキヘビの骨格標本
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ネズミを食べたあとのヘビの糞。骨や歯は消化されて残らないのに毛は残るとのこと。
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そして、あっ、ツチノコ(の模型)だ!!さすがのコレクション(?)
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熱帯蛇類温室にはまず最初に動物の進化を感じさせる(ちょっと埃っぽくなちゃった)オブジェたちが展示されています。
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ツルッとしてきれいなヘビですが、これ世界でも最も恐ろしいヘビの一つであるブラックマンバ
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あと何故かここにはワニ(確かアメリカアリゲーター)がいて、ワニもこう、心ろなしかきょとんとしている様子。
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そしていよいよマムシ洗い。シマヘビ放飼場に特設されたマムシ洗いプールの周りに人がわらわらと。うっ、出遅れた、見にくい……。




奇観としか言いようのない光景でした。
マムシを洗いながら係の方がマムシ酒についていろいろ説明してくれたのですが

  • マムシをいきなり焼酎につけても腐るのでだめ、まず最初はもっと度数の高いアルコールにつけること
  • 国産のニホンマムシは十分な数が確保できない(小蛇を育てるカエルの確保が難しい)ので中国産のダンビマムシを使っている
  • 自衛隊の人が訓練で食べるヘビを卸したことがある

というのが興味深かった。

さらに園内を見て回ります。
ダンビマムシの放飼場、一見するとヘビがどこにいいるかわからないのですが
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よく見るとそこかしこに
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毒蛇温室には毒蛇に噛まれた人の厳しい感じの傷の写真が展示されていて、絶対毒蛇に噛まれたくない気持ちが強まります。
毒蛇温室で群を抜いてキレイだったアメリカマムシ
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採毒室ではドクハキコブラの毒の吐き出し実演が行われていました。
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フェイスガードでしっかり防護した係の人がこのようにコブラをハンドリングし、ガラス越しに来場者がヘビを驚かせると、ヘビが目に向かって毒を吐いてきます。
ガラス面に付着しているのがコブラの毒
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どうでもいいですけど、「ドクハキコブラ」って自称毒舌インターネッターいそう……。

大蛇温室でにょろにょろと絡みあうニシキヘビたち
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最後、シマヘビとのふれあい体験をやらせてもらいました。シマヘビのウロコはひんやりすべすべで気持ちがよかったです。首から下げてたカメラのストラップが気に入ったみたいでストラップに絡みついたらおとなしくなってました。カメラのストラップに絡みつかれていたため、写真撮れなかったんだけれども。

ジャパンスネークセンター、春秋のヘビが活発な時期に行くと楽しい施設だと思います。みなさんもぜひ~。