サクラと富士と、「滝ヶ原駐屯地創立45周年記念行事」
今年こそ富士山麓の駐屯地祭いくぞ
と毎年思いつつ年度初めのバタバタ下した時期で行きそびれていたのですが、今年はどうにか友人連と誘い合わせて4/14の滝ヶ原駐屯地の記念行事に行くことになりました。一部友人は直接行くの遠いのでうちに前泊しつつ
「えーとどこでしたっけ、明日イベントがあるの、見滝原?」
— えいち・えむ・えす・ゆりしーず (@hms_ulysses) April 13, 2019
「それは普通科教導隊じゃなくて、魔法少女がいるところや……」
などと馬鹿な会話を……。
都心を7時過ぎに出発、途中結構自衛隊車両を追い抜いた入りして、
最近のサービスエリアはアジの唐揚げとか食えるんかー 場所: 東名高速道路海老名サービスエリア下り線コンシェルジュ https://t.co/Sx1or8XiJI
— えいち・えむ・えす・ゆりしーず (@hms_ulysses) April 13, 2019
空挺団の第3大隊がごっそり車輌機動してるっぽい pic.twitter.com/wgRjwnFa6s
— えいち・えむ・えす・ゆりしーず (@hms_ulysses) April 13, 2019
他にも東部方面隊隷下部隊の車両がちょいちょい走っており、何ぞ規模大きめの演習でもやるのかなといった感じでした。
2時間ちょっとで滝ヶ原駐屯地に到着。
ちょっと目をやると富士山が目に入って、なかなか雰囲気があります。
Fuji: Images of Contemporary Japan
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普通科教導連隊の駐屯地だけあって、普通科の装甲車両がめちゃくちゃ並んでる!
標高が高い*1のでサクラは東京に比べて遅れ気味。
バラエティに富んだ観閲行進
そうこうしているうちに観閲行進が始まり、普通科教導連隊の連隊長の樹閲から、
今となってはトキよりも少ない89式装甲戦闘車の複数の行進!
教育支援施設隊の施設作業車や81式自走架柱橋といった施設機材や
演習の際、対抗部隊となる評価支援隊の96式装輪装甲車なども見られます。作業服は対抗部隊専用の迷彩服だけど車両の塗装は通常と同じかな。
ヘリ部隊も来た。
最後はお隣のキャンプ富士から参加のアメリカ海兵隊の車両。米軍の参加、最近増えましたね。
なお、9時過ぎの到着だとあまりいい位置取りはできませんでした。バッチリ撮影できる場所取るなら6時くらいには都心出るべきっぽい
余興もあったよ
観閲行進から訓練展示の間、駐屯地業務隊の消防車が出てきて散水をしていて、あんまり景気よく水撒いてぬかるみできるくらいになっていたのですが、
災害派遣の救難チームがファストロープで降下してくる展示が行われたのでなるほど、と。念入りに湿らせておかないとヘリのダウンウォッシュで何が飛んでくるかわかったもんじゃない。この他、訓練展示の準備をしている余興の時間で滝ヶ原雲海太鼓の展示が……雲海太鼓???
異常にマッドマックス感がある pic.twitter.com/0wk19zQ7KO
— えいち・えむ・えす・ゆりしーず (@hms_ulysses) April 14, 2019
自衛隊の部活みたいなやつっぽいんですが*2やっぱり『マッドマックス 怒りのデス・ロード』といって差し支えない感じがしますね……でも出番を終えて退場する人たちめっちゃいい笑顔でした……
機甲戦力大盤振る舞い!訓練展示
さて、そうこうしているうちに訓練展示の準備が整ったようで*3、富士山を背にして左手側の「敵」陣地に向かい、まずはUH-1がAH-1の護衛のもと偵察チームを送り込みます。
ついで87式偵察警戒車が進入。
さらに16式機動戦闘車がやって威力偵察のような機動をとります。
ついでFH-70、120mm迫撃砲RT、L16 81mm迫撃砲が布陣して火力支援を行います。
FH-70、まさに目の前で射撃*4する砲声がめちゃくちゃうるさく、観覧エリアの周囲の人々も、いつあれが発砲するか気が気じゃないみたいになってたの面白かった。
さて、これらの火力支援のもと、92式地雷原処理車や
70式地雷原爆破装置を搭載した96式装輪装甲車*5が敵の構築した地雷原を処理*6、
10式戦車や
89式装甲戦闘車が敵陣地に肉薄して
普通科部隊が敵陣地を占領して展示終了と、いや、大筋は駐屯地記念行事でよくあるやつですが出てくるAFVと車両の量が多くてグッとくる感じでした。やーやっぱ轟々と吼えるエンジン音は心に来ますよね!!
その他、落ち穂拾い
訓練展示終了後、模擬店でお昼ご飯調達しようとしたんだけど混みすぎてて諦め脇道にそれるとゲートガード?いやゲートからは遠いんだけど隊舎の前に往年の陸上自衛隊装備が並べられていてミリオタ一同で感激、一緒に来ていたミリオタじゃない人々はミリオタ一同の感激を怪訝に眺めるという事態が発生しました。
観閲行進に参加していた米軍車両も展示されていたのですが、パネルというパネルを開けていた。なんでなんですかね……。
銃火器展示コーナーの横にいたからたぶん機甲科の新装備品だと思う pic.twitter.com/5g38N6BcNI
— えいち・えむ・えす・ゆりしーず (@hms_ulysses) April 14, 2019
これvs倉庫も好カードだと思うんだよね pic.twitter.com/IWRidV2ics
— えいち・えむ・えす・ゆりしーず (@hms_ulysses) April 14, 2019
せっかくなので資料館ものぞいてみたのですが
過去の装備品の展示とか
災害派遣の記録とかかなり広範に展示していたのは良かったですね。戦前のお札とかまで展示していたもん。
そして最後の方で、やっぱり富士山登山駅伝の話はここの部隊にとっては欠かせないよね!!!というのが確かめられたのは面白かった。
このあと、富士湧水の里水族館(森の中の水族館)に寄り、紅富士の湯で温泉入って帰ったのですが、それはまた別の話。
そして
「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨 (角川新書)
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しかし都心から富士吉田往復でざっと300km、その大部分が整備された東名を走って「いやーよく運転した」って感じなので、ロンメル率いる第7装甲師団が戦争しながら1日最大240kmを踏破した(大木(2019)、P.145)という話、本当にハチャメチャだな……と実感しました
— えいち・えむ・えす・ゆりしーず (@hms_ulysses) April 14, 2019