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東京水辺ライン「いちにちゆらり旅」に乗って隅田川と荒川を上ったり下ったりした(その3 荒川河口~両国船着場へ)

先日、東京で水上バスを運行している東京水辺ラインの最長航路「いちにちゆらり旅」*1に乗ってきたのでそのことをブログに書きます。


の続きとなっております。


荒川河口に出た我らが遊覧船「あじさい」は葛西臨海公園の船着き場へ。
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遠くにはディズニーリゾートの施設群が見えます。
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振り返って東の方に目を凝らすと富士山が薄っすらと。
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こちらのほうがわかりやすいかな?
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東京ゲートブリッジと羽田の滑走路に向けて降下する旅客機。絵になります。

南側はランチクルーズの客船と陽炎に揺らめくアクアライン橋梁部。

キョロキョロしていたら東側の東京ヘリポートにアプローチするヘリを発見。

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東京消防庁の「こうのとり」でした。
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堤防とそこに植えられた樹木のおかげでパッと見、ヘリポートがあるようには見えないですね。


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真ん中に見える煙突の根本、茶色の四角い建物が警視庁の術科センターです。
『機龍警察』というのは、都市等での近接戦闘「機甲兵装」が普及した至近未来、傭兵と契約してまで一歩群を抜いた新鋭機「龍機兵」を装備した警視庁の新規部署「特捜部」が、日本で発生する様々な凶悪事件への対応を迫られることになる……というシリーズでして、警察小説であるとともに冒険小説でもあって、どちらのジャンルとしても非常にレベルが高い稀有な作品です。その「警視庁特捜部」があるのが警視庁関連施設も多く、ヘリポートもあって「龍機兵」の遠隔地展開に便利なこの新木場という設定なんですね。僕、よくTwitterの方でも「面白い、シリーズ全作面白い」って大騒ぎしていますけれども、せっかく主要舞台のひとつに近づいたのでブログ方でも触れないわけにはいかなかった。
未読の方はぜひこれを機会に!↓
機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)


とヘリコプターの写真を撮っている間に、船は南砂町運河へ。

若洲海浜公園のヨット訓練所。

上の富士山の写真にもちょこっと写っていた「日本強力コンクリート」の工場。中央防波堤内側埋立地風力発電機「東京風ぐるま」も小さく写り込んでいます。
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東京ゲートブリッジを真横から。
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ビックサイトとフェリー埠頭。中にいるとあれだけ大きなビックサイトもここから見ると街並みに溶け込んでいます。フェリー埠頭で船首を開けているのがオーシャン東九フェリーの「おーしゃんうえすと」。なんでもこの6月9日の東京港到着をもって引退予定らしいです。

中央防波堤内側埋立地の「海の森公園」。東京オリンピックでカヌーとボートの競技会場になるはずなんですけどどうなるやら。もともとは自転車と馬術もやるはずだったらしい。

上組のコンテナ埠頭で荷役中のAsiatic Wave(左)とWild Cosmos(右)。Wild Cosmosはガントリークレーンなしでも荷役できるクレーンを搭載してるっぽい。
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羽田空港のA滑走路にアプローチするスカイマーク機。右下で航行しているのは第三管区海上保安本部の測量船「はましお」。

青海のコンテナ埠頭

大井のコンテナ埠頭。完全に逆光ですが……。
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鉄柱(?)を積んだ台船を引っ張る曳船
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青海のコンテナ埠頭を逆側から。船とガントリークレーンで視界がわちゃわちゃしてて楽しい。

船の科学館(休館中)と元南極観測船「そうや」
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東京港湾合同庁舎前の公共船埠頭に停泊する東京海上保安部の巡視船艇。奥には税関や検疫所の船なども。この埠頭の近くには東京湾岸警察署もありますが、こちらに警察の警備艇がとまっていることは少なく、警備艇の拠点は品川埠頭の「水上安全課別館」となっています。

潮風公園にそびえる首都高湾岸線の海底トンネル通気施設。
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清掃船、第六清海丸。こちら*2のパンフレットによるとお台場付近は担当範囲じゃなさそうなんですが、さてはてピンチヒッターかどこかに移動する途中か。



お台場海浜公園とレインボーブリッジをぐるっと回りこんでお台場の船着場へ。
なお
日焼け止めのことなど完全に忘れていた罰でした。
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日の出桟橋付近には東京都観光汽船の遊覧船「御座船 安宅丸」(左)と東海汽船のレストランシップ「ヴァンテン」が航行中。しかし江戸時代の将軍座乗用の同名船を模した「安宅丸」は異彩を放ってますね……。
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さらに北上して竹芝桟橋には東海汽船伊豆七島航路の客船「橘丸」(左)とジェット船「セブンアイランド・愛」。「橘丸」の水線部、だいぶ塗装が傷んでいます。近々の公開で時化にでもあったのか。

隅田川に戻ってきました。水上バスの行き来がめっちゃ多い。
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臨港消防署(仮庁舎)前の桟橋に停泊中の消防艇「みやこどり」。*3
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東京海洋大学海洋科学部練習船「神鷹丸」。今年度から就役した新鋭船のようです。水色の縁取りがモダンな感じ。*4

浜離宮の排水機場。左側の施設、なんで白くてふくらんだ形になっているかは不明……。
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東京都観光汽船水上バス、「ホタルナ」。松本零士デザインの未来というかレトロフューチャーっぽいデザインが高層マンションの模様にマッチして目を引きます。奥は東京海洋大学海洋工学部練習船「汐路丸」。
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水門を通って浜離宮内の船着場へ。

築地市場も年内に移転ですね。跡地ってどうなるんだろう。

勝鬨橋

佃大橋。

東岸の住吉水門。名前の由来になった住吉神社の鳥居がのぞいています。この水門で佃島に残った佃川支川の水位を調整しているとのこと。左に見えるのは隅田川火口を示す石川島灯台を再現したもの。

こちらは西岸の亀島川水門。霊岸島を「本土」と分かつ亀島川の河口の水門。
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中央大橋を過ぎたところで270度転回、一旦豊洲運河に。
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越中島の船着場。右の木の奥には東京海洋大学越中島キャンパスで保存されている「明治丸」の帆柱がのぞいています。
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隅田川本川に戻りつつあった我らが「あじさい」を猛スピードで追い抜いていく警視庁警備艇「すみれ」。赤色灯を回していなかったので特に緊急事態というわけではなさそう。抵抗を少なくするために高速時に船体が浮き上がる滑走型船型の様子がよくわかります。
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大島川水門。しかし、なんだかんだ整備中の水門が多いですね。年度的なものなのか、夏の前に、という季節的なものなのか。

東京都の監察艇「かわかぜ」。
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永代橋
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日本橋川河口。奥に東京湾クルージングの「NANO1号」。屋根無しの1層デッキで低い橋の下もくぐれるタイプ。

隅田川大橋と聖路加ガーデン

清澄排水機場。こちらは「耐震工事中」との掲示が見えます。
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清洲橋スカイツリーがだいぶ大きく見えるところまで戻ってきました。

こちらは下水道局の箱崎ポンプ所。
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東岸の小名木川河口。萬年橋の奥に新小名木川水門の水色のゲートが見えます。この付近は松尾芭蕉が一時居を構えていた*5ところということもあり、左の堤防上は芭蕉記念館分館の庭園となっています。小さく芭蕉銅像も見えるんだけど、分かるかな。
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日本橋消防署浜町出張所、なんですが、消防艇がいないので単に使われてない船着場にしか見えませんね……。船がいる時はこんな感じです→*6

曳船と浚渫土砂を積み出しているっぽいはしけ。はしけの後尾でおじさんが1人ポツリと座っていました。ある意味大変そう。

新大橋、

両国大橋と過ぎ、

竪川水門が。城東地区というのは本当に多くの施設によって水から守られているんだなあと改めて実感しました。
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西岸に目をやると、先ほどわれわれを追い抜いていった警視庁の「すみれ」が何やら作業中。
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神田川河口の隅田川水上派出所で何やら人員の交代でもあったようです。水上派出所は全部で5つあるのですが、全て東京湾岸警察署の管轄。派出所の所在地自体は久松警察署の管轄ですから、面白いですね。なお警視庁の警備艇は「海技職」という非警察官の職員が運転に当たり、そこに警察官が乗り込んで運用されているとのこと*7

両国橋。
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JR常磐線総武線橋梁を超えますと
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両国船着場に帰着。おつかれさまでした!!