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おじさんが、水族館や動物園に行ったり、そのへんでお酒を飲むブログです

大島公園動物園探訪余談・ジェット船のこと、ツバキが綺麗だったこと

下記の通り、2016年初春、大島公園動物園を見に伊豆大島に行ってきたのですが、ツアーだったの他にも何ヶ所か回ったので、その印象などつらつら(一分写真が重複します)。


往復の交通手段は東海汽船のジェット船。ジェット船とはざっくり言うと全没型の水中翼船の東海汽船による呼び名で、特別な翼を水中に下ろし飛行機のようにその翼で船全体を支えることで、抵抗を少なくして高速*1を発揮する船のことです。
水中翼や姿勢制御の技術が飛行機に似ているため、東海汽船も含め、日本国内で運行されている全没型の水中翼船はほとんどが航空機メーカーであるボーイング社かそのライセンスを受けた川崎重工が生産したものとなっています。
ジェット船の水中翼による高速航行とそこから通常航行への遷移は以前別の機会に写真撮ってまして、こんな感じ。

http://hms-ulysses.tumblr.com/post/80361927409/tokai-kisen-jet-foil-ai-takes-down-for


客室内。どことなく旅客機の中を思わせるところがある。
出港直後は普通の船っぽい動き、揺れなんですけれども、一旦水中翼による航行になってしまうとたまに三次元的な揺れが少しあるくらいで、特に東京湾内ではカーブの少ない首都高を走っているようでした。
通路側の席だったので往復ともあまりすれ違った船の写真は取れなかったのだけれど

臨港消防署と消防艇「みやこどり」

東京海上保安部の巡視船「やまぶき」

クルーズ客船「飛鳥2」の船尾を通過中。



大島では日毎の気象・海象の状況により、ジェット船や客船の入港が元町港か岡田港か変わるのですがこの日の入港地は岡田港でした。島内のいろいろな施設に「きょうの入港地は岡田港」という掲示があるのがいかにも「島」という感じでした。バスの表示幕なんかも「元町港」「岡田港」じゃなくて「入港地」って書いてある。
ここから大島公園(上掲エントリ参照)→大島温泉ホテル(昼食)→三原山山頂口という移動。全体的に山地っぽい狭くて曲がった道が多かった。
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三原山山頂口展望所から見た三原山。天気のせいもあって、日本離れした荒涼感がある。下の方で遊覧乗馬用の馬が飼われている。牧場主が以前住んでいた与那国島から連れてきた与那国馬とのこと。
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山頂口の駐車場から海側を見下ろす。左下に海に突き出ているのが元町港の桟橋。右下の直線的な草地に見えるのが大島空港

さるびあ丸。これからグルっと回って岡田港に入港する、はず。
三原山山頂口からは椿花ガーデンへ。
ここでの運転手さんの車内アナウンスが面白くて、なんでも、大島の椿油メーカーというのはあまり自分たちで椿の実を収穫しないのだそう。ではどうするのかというと島民が拾って持って行くと1kg600円位で買い取ってくれるとのこと。そのため椿の花が終わる時期になると島中の小学生は必ず袋を持って歩くんだとか。「うちの小学生の息子は昨シーズン20kg拾ってだいぶ小遣い稼いでました」とは運転手さんの弁。

椿花ガーデンは旧リス園だったんだけれども、タイワンリス特定外来生物に指定されたうえ、リスとの触れ合い時に噛まれただ何だの事故が起きると、昨今いろいろ大変だということで「椿花ガーデン」としてリニューアルした施設。












ツバキの様々な品種が植えられていて本当に美しい。

かつてふれあいを担当していたものの残党と思しきリスや、

プレリードッグの飼育舎もあります。

この古びたうさぎ小屋がリス園としてのスタートで、何でも島の視察に来た美濃部都知事(当時)に、島に新しい産業を根付かせるよう激励を受けたと説明板にありました。こういう経緯を持つ旧リス園が、障害者授産施設でもある町田のリス園の開演をサポートしたというのは興味深い。

ウサギの放し飼い広場。

近寄ると餌くれーと立ち上がるウサギたち、だが、この日は餌の販売終わってた……。
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展望台から、大島空港を望む。晴れてると富士山が見えるそうです。
温かい日に下の芝生でごろごろするのきもち良さそう。

この後激混みの岡田港ターミナルでお土産を買って東京戻りました。大島、南部の方行けてないし、今度行くときは2泊くらいしたい。

*1:普通の船が35km/h位出るとそこそこ早いのに80km/h位出る