「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」展
仁和寺はスルーしてアラビアへ。 https://t.co/edymcj8XNl
— えいち・えむ・えす・ゆりしーず (@hms_ulysses) March 10, 2018
イスラム教以前の遺物たち
最初は人類の出アフリカ後のすぐにたどり着いたのがアラビア半島だよーという説明とともに、石器等の展示から始まります。
人間の顔をどう表現するのかって、結構ブレがあるよなー。
最初期の器、土器じゃなくて石器なんですが、金属ないのに石ここまでするのやばい。
紀元後くらいになると土器がどんどん出てくる。
7つの皿全部に火をつけたらすごい明るそうなランプ。
アラム語系の各言語の碑文です。全くわからない文字がたくさんあるので脳がぐねぐねしました。
流麗なアラビア文字の墓碑とか、神殿の門とか
われら日本人、訓練がないと昔の人が筆で書いた文字を読むの難しいですが、アラビア文字の場合はどうなのかなとちょっと思ったり。
カァバ神殿でかつて使われていた門。
飾りのディティールが薄っすらと残っています。
アフメト1世の銘が入る錠前。寄進物が門とか錠前になるの、やはり偶像崇拝禁止の教義によるという理解でいいのかな……。
最後の展示されているアブドゥルアズィーズ王の遺品に見入る人々。
@銃砲クラスタ アブドゥルアズィーズ・イブン・サウード国王の銃が展示されていたのですが説明板には「銃」としか書いてなくて。一番上、リー・エンフィールドですかね? pic.twitter.com/WryQqGQt0W
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これ、銃に詳しい方々に「Gew98の派生型のどれかですが、細部に一般のものと違うところがけっこうあります」と教えていただきました。
動物ピックアップ
上野に行ったけど動物園に行かなかったので代わりに展示品の動物のピックアップを。
葬送用ベッドのウマ。
ライオンのドアノッカー。このへんはかなりモダンな感じで、現在用いられていても違和感なさそう。
授乳中のちょっとかわいいライオンとか、
ラクダたち。このへんは「出土品」って感じがする。
ころっとしてて一瞬うさぎに見えるけど、脚が違いますね。オリックスかな?
ライオ……ラ?イ?、ライオン??
「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」展、イスラム教が広がると一気に美術品の抽象性が上がるのが目に見えて興味深かったのと、アラム文字派生の今まで見たことのない古代文字の石碑がたくさん見れたのが良かった。ラストが初代サウジ国王の顕彰みたいになってたのは大人の事情っぽかった。
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実は初めていったのですが、東京国立博物館表慶館は建物自体も良かった pic.twitter.com/r3s66iDNqK
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上野公園、花見の準備も進み、少しづつ春の花も咲き始めていました。
早咲きの桜とメジロ pic.twitter.com/uoScgLVByu
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侮りがたし府中市郷土の森博物館/復元建築たち
レトロ小学校校舎の魅力
旧府中尋常高等小学校校舎(主要部)。
1989年まで使われていたということで、レトロなようなそれでいてちょっと生活感が残っているような。
教室の一つが「多摩川ふれあい教室」という名のもとに多摩川に関する資料室になっている。府中市域だけでなく流域全体を取り上げています。
天皇も来た大店
旧田中家住宅。府中宿でも指折りの大店で、「明治天皇が府中近辺に来訪した際には、休憩所や宿所として利用され」たとのこと*1。『半七捕物帳』あたりの感覚で考えると、明治初年の府中は今日の箱根くらいに相当するかと思われます。
式台付き玄関。格式があるやつ。
休憩所/貸座敷を除いて上がることが出来ませんが、中を通り抜けて部屋を見て回ることが出来ます。
土間。右手にある丸いのは説明板によると井戸とのこと。
そして説明板を見ない来場者の人たちが「これなにかなー」「お味噌とか入れてたんじゃない?」って会話をしていて思わず難しい顔になってしまった。
御座所(天皇の休憩・宿泊の部屋)。床の間こそありますけど、天井は特に格天井とかではなくシンプルな感じ。
蔵の中には壁の塗り方の展示。
こちらは向かいにある旧島田家住宅。薬局だったそうです。中には上がれないのですが、おひなさまが飾ってありました。上がれる建物と上がれない建物を分けているのが、府中市というあまり大きくない地方自治体単位でこれだけの復元建築を整備できているキモなのかな。
モダンで小さな町役場
旧府中町役場庁舎。博物館の説明によると「地方自治を謳う大正デモクラシーの風潮のなか、財政難にもかかわらず町民の熱意によって3年かけて建てられました」*2とのこと。色合いがとてもかわいい。
事務室。机10個くらいでいっぱいのサイズ感。人口の小ささもあるかもしれませんが、当時の地方行政の規模の小ささがうかがえます*3。2階の町議会議場も同じサイズ。
旧府中町役場の湯沸室。かまどと囲炉裏両方あるのが興味深い。 https://t.co/56Si92q0Fe
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宿直室が結構広いの、どうしてなんだろう……。
町役場の隣に配された旧府中郵便取扱所(旧矢島家住宅)。もともと名主兼問屋の家が郵便業務を請け負ったということで、言わば簡易郵便局ですね。玄関に木製の郵便ポスト。
こちらも中には入れず外から見て回るかたち。裏には丸ポストが。
様々な農家たち
農家の長屋門
中には「ふるさと体験館」があり伝統的な子供向け遊具があったり、工芸品の制作展示があります。
これかわいいように見えて実は悪夢に出てくるやつじゃん……
府中市域の農家、多摩川の河岸段丘の上にある「ハケ上の農家(水を得にくく畑作中心)」と「ハケ下の農家(低湿地に位置し水害を受けるが水利はいい)」に別れるとのことで、この写真の高低差が実際の多摩川の河岸段丘であり自然堤防を活かした展示になっているのですが
これらハケ下の農家と
ハケ上の農家の差異って一見だけだと難しい。ただ、水場が、ハケ下は水道、ハケ上は水瓶ってなってるのはそこを意識している、のかな。
そしてこれはハケ上の農家の横にあった放水銃です。
公園に馴染んでる https://t.co/x5EPMnS4r7
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建物以外も色々あります
緑の季節に来たらいろいろ咲いてそうな水辺。
復元まいまいまず井戸。水脈が深くにある土地で井戸を掘るために螺旋状に土を掘って施工位置を低くする技法ですね。まいまいず井戸、見た目が面白く名前が可愛い。
縄文集落遺跡の移築。敷石とか古代の人ちゃんとやってるのえらいよな。自分が当時生きていたら絶対基礎なしに小屋を立てる自信があります。
「やすらぎ亭」併設の飲食店の鳥豆腐うどん。うどん、地粉、なのかな……。のぼりがそれっぽく立ちつつ、メニューには言及がありませんでしたが、ともあれ、美味しかった。
*1:旧田中家住宅(府中宿の大店)|公益財団法人府中文化振興財団
*3:戦時中に兵事係の事務増加のため増築されたそうで、総力戦、これだからお前は、という気持ちになります
侮りがたし府中市郷土の森博物館/ウメと博物館本館
ウメを見に行くぞ
毎年この時期になるといっぺん胸いっぱい梅の香りをかぎたいような気持ちになり出かけているのですが、今年は復元建築物が結構あることでかねてより興味を持っていた府中市郷土の森博物館に行ってみることにしました。だらだら家事の午前中から出かけたので午後スタートになりまして
梅と博物館両方見て回れるかチャレンジ。 https://t.co/xCJMMRJHJ5
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「梅まつり」期間中ということで、野点の茶席なども設けられています。
途中、売店でお団子買ったりして。花と団子。「ハケ上団子」というやつらしいのですが、 「飛騨高山直送」という謳い文句になっていて、え、地粉じゃないのが売り???
去年偕楽園で梅見た時も思いましたが、この青味がかった「月影」という白梅の品種が好き。
復元建築の建物があるのでちょっとこうレトロ感のある写真も撮れたり。
2/25時点ではロウバイも盛りは過ぎたものの結構咲き残り、また香りを漂わせていました。
3つのジオラマが圧巻。博物館常設展示。
常設展の導入展示は「くらやみ祭り」について。関東三大奇祭の一つともいわれるだけあり力が入っています。そういや祭りの初めに品川沖で海水を汲むの、多摩川信仰みたいなのが関係あるんだろうか。
縄文集落を再現したジオラマ。
イヌ連れでシカ狩りをしている人たちなど、物語性がある。
東国では珍しい上円下方墳である武蔵府中熊野神社古墳のジオラマ。
武蔵国国府とその周辺を示すジオラマ。双眼鏡か正面のスクリーンに映るアップ画像で詳細を見ることが出来ます。
こちらは府中宿。
近代の府中を経てこのような「多摩川沿いの自然」みたいなジオラマになるんですが、
博物館ロビーにも多摩川の生き物の水槽があったりして、府中市はかなり多摩川流域意識が強いんだなーと思いました。復元建築物のほうだと旧府中尋常高等小学校校舎にも多摩川コーナーみたいなのがあるんですよね*1
企画展でやってる「徳川御殿@府中」も非常に面白かったんですが、撮影禁止だったので、軽く「近世でも100年以上経つと伝承が曖昧になるのだなあ」と書き添えるにとどめます…。
府中市郷土の森博物館、博物館本館がめっちゃ武蔵国国府推しなのは理解できるとして、分倍河原の戦いの後ふわっと後北条氏滅亡ー江戸幕府くらいまで飛んでて、なるほどなーとなった。
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*1:後のエントリーで触れる予定です
2018/02/03 定点観測:横須賀
数年ぶりに横須賀軍港めぐりクルーズ*1に乗ったのでメモ代わりにエントリーを。
「いずも」は定位置
YOKOSUKA軍港めぐりに写真を投稿しましたhttps://t.co/kg3Ypya1Zp
— えいち・えむ・えす・ゆりしーず (@hms_ulysses) 2018年2月3日
「いずも」やはりすごく大きいしまあフォルムは空母だよなあって改めて。横須賀だと総監部の横につけているの定位置という感じがありますが喫水の関係かな。
そうりゅう型潜水艦のどれか。隊司令旗が揚がってますね
日米のタグボートの違いが見て取れるやつ。米軍のは丸いし操舵室がちょっと重機のコックピットっぽい。
タイコンデロガ級のマッシブさが実は結構好き。
宿泊船APL-40。第2次世界大戦中に建造された揚陸艦を改造した宿泊船で、ドック入りしている船の乗組員の生活の場となる船。船としては横須賀最古参になるはず。
放射能調査艇「きぬがさ」。ロナルド・レーガンが修繕中なので出張ってきているのかな。海保の最近の船艇の例にもれず専門船じゃなくて、放射能調査「も」できる巡視船ですね。
で、ロナルド・レーガン。「いずも」大きいといいましたが原子力空母は桁が違う感じがある。
港外から追浜港・吾妻島
船越地区のフネブネ
「あさぎり」は定係港舞鶴なのでなんかで横須賀に来てることになりますね。
試験艦「あすか」と海洋観測艦「にちなん」。
潜水艦救難母艦「ちよだ」。船体の傷みが目立ちますが、この3月に解役だから仕方ないかなと。
輸送艇2号。この日は
今日の横須賀港は護衛艦はたくさんいるけど掃海艇が全くいないという面白い状況。掃海演習とかやってんのかな。
— えいち・えむ・えす・ゆりしーず (@hms_ulysses) 2018年2月3日
という感じでした。
こちらは横須賀海上保安部の岸壁。右が「あしたか」、左が「たかとり」。「たかとり」と言ってもフォルムが特徴的だった消防機能が強化されたやつではなくて、その名を継いだ旧「つるみ」。
新井掘割を通って吉倉地区に戻る
吾妻島の対岸にあるオイルターミナルみたいな施設。ボンネット形のタンク車がいるのが米軍施設らしい。
護衛艦がこれだけ並んでいるとやっぱり圧倒されるし、気取って「艨艟」なんて言葉も使いたくなる。
今回同行していた友人に言われて気が付いたのですが、CIWSのを含めてレードームが灰色に塗られるようになってきてるんだなーと。
へんぽんとひるがえる艦首の日の丸は絵になる光景だった
でかいシャチがザブザブ泳ぐショーを見よう!鴨川シーワールドに行ってきたの記
外海と圧倒的な生き物を見にいこう
2017年12月、なんか急に外海と圧倒的な生き物が見たくなったので鴨川シーワールドに行くことにしました。
鴨川シーワールドには2014年にも行ったことがあり3年ぶりの再訪です。前回はふんわりと青春18切符でJRを乗り継いで行きましたが今回はこんなお得な切符を発見。東京駅発着の往復高速バスと入園料あわせて2200円オトクなチケットです。
外海と魚を見に行きます https://t.co/EZJ7Gb82Jl
— えいち・えむ・えす・ゆりしーず (@hms_ulysses) December 2, 2017
行きの鴨川行き高速バス・アクシー号は満席に近く、これみんな鴨川まで行くのかと思いましたが半分くらいの乗客は終わりかけの紅葉を楽しむためか、途中のダム湖などの停留所で下車されてました。
車窓から見える景色、かずさアカデミアパークを超えたあたりで湧水が豊富なのがうかがえ、
久留里の名水を片端から飲むような旅も面白そう
— えいち・えむ・えす・ゆりしーず (@hms_ulysses) December 3, 2017
という感じでした。
マリンシアターとエコアクアロームはお休み中
さて、特に調べずに思いつきで行ったため、展示施設のうちマリンシアターとエコアクアロームが2017年9月19日~2018年3月中旬予定が改修工事で非公開だったのは不意打ちでした。
入り口も工事中でこんな。
以下は2014年に訪れた時の写真ですがエコアクアロームは鴨川近辺の川と海の展示
マリンシアターはベルーガを展示する施設なのですが……
ベルーガ、だいたいかわいいって言われるけど、よく見ると溝がいっぱいあってむしろ怖いくないですかコイツ。なお両館とも耐震性改善工事なので、展示生物は基本的に変わらないとのこと。
ともあれ、エコアクアロームの海側にある屋外のウミガメ水槽は素晴らしい。
外海の借景とウミガメです。 場所: 鴨川シーワールド Kamogawa Sea Worldhttps://www.instagram.com/p/BcOMCuHB1jt/
— えいち・えむ・えす・ゆりしーず (@hms_ulysses) December 3, 2017
ウミガメと熱帯魚が身近なトロピカルアイランド
ということで、この日最初に訪れた展示館はトロピカルアイランドになりました。熱帯の海とラグーンをイメージした展示。
砂浜から段々と深い海に移動していきます。
2畳くらいあったエイ。
座り込んでみちゃいますよねー。
かいじゅうたちのいるところ
ロッキーワールドはアシカやトドやセイウチといった海獣たちを展示するエリア。水上と水中の両方から彼らの様子を見ることが出来ます。
特別収容プロトコル従って収容されているSCPオブジェクトっぽいセイウチです。 pic.twitter.com/DiU72OYeGd
— えいち・えむ・えす・ゆりしーず (@hms_ulysses) December 3, 2017
こっちはくっきり写ったセイウチ。
海獣たちの横には、これ完全に人間に水かけるの楽しくてやってるんだろうというイルカたちがいます。
圧巻のシャチパフォーマンスを見よ!
そしてこれが本日のお目当て、圧巻のシャチパフォーマンス!!なにが圧巻って、水族館でよくショーを披露しているイルカ、だいたい150kg~200kgとかなんですよ。これに対してシャチは基本数トンくらいあるので
客席にしぶきあげても
ボール叩いても
トレーナーさんをぶち上げてもとにかくパワーという感じがすごい!!!
JAZA加盟園ですとシャチが見れるの鴨川シーワールドか名古屋港水族館だけで、これだけのショーが見れるのは鴨川シーワールドだけでしょう。
シャチパフォーマンス、海の生態系の頂点に立ち、人間が水中でかなう要素が一切ない動物に、餌と(女性)トレーナーによるスキンシップで色々なことをさせているの、ある意味「人間という動物の特徴の展示」でもあるよなーって思うんですよね……
— えいち・えむ・えす・ゆりしーず (@hms_ulysses) December 3, 2017
という意味では1度見る価値があるよなと思っております。
とにかく、初冬の海は良かった https://t.co/TEp6LetijQ
— えいち・えむ・えす・ゆりしーず (@hms_ulysses) December 3, 2017